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WBC後遺症ではなく、世界での激闘を経て得た財産。「1年を通して」見たくなった佐々木朗希と山本由伸の成長<SLUGGER>

氏原英明

2023.04.17

24歳の山本(左)と、21歳の佐々木(右)。WBCでは若くして日本を背負った2人の対決は多くのものが垣間見えた。写真:THE DIGEST写真部

24歳の山本(左)と、21歳の佐々木(右)。WBCでは若くして日本を背負った2人の対決は多くのものが垣間見えた。写真:THE DIGEST写真部

 さらなる高みに向かっているような気がしてならなかった。

 米球界も注目した一戦、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の優勝メンバー同士の投げ合いとなったロッテvsオリックスの今季初対決は、佐々木朗希(ロッテ)が7回2安打無失点11奪三振に抑える好投を見せ、2対0で勝利。オリックス山本由伸との投げ合いを制した。

「今日は1点とられたら勝てないと思っていたので、どうにかゼロに抑えることだけ考えて投げました」

 試合後のヒーローインタビューでそう振り返った佐々木は、絶好調と言ってよかった。初回先頭打者にいきなり160ロを計測。昨季はストレートとフォークをメインに組み立ていたが、この日はスライダーも効果的に使った。5回までは完全投球のピッチングだった。

 とはいえ、対戦相手のオリックス・山本も見事な投球を見せた。

 初回からストレートとスプリットを中心にカーブ、カットボールを織り交ぜる投球で3回までを無失点。WBCメンバー同士らしい息の詰まる投手戦を展開したのだった。

 ロッテが4回に1点を先制。2死一、三塁から7番の茶谷健太が三塁手のグラブを弾く適時打を放って1点をもぎ取り、これが決勝点に。投手戦は佐々木に軍配が上がった。
 
 両者の対決が観客を魅了したのは、実力に違わぬピッチングを見せたからだけではない。

 昨季の2人とは違った部分を要所に見せていたからだ。投球のレベルの高さには目を奪われた。

 山本が違いを見せたのは高めの使い方だ。

 これまでは追い込んだ時の釣り球などに使う場合が多かったが、この日は初球からどんどん高めにストレートを投げ込んでいた。1回の1番・藤原恭大には2球続け、藤岡裕大にも同じように投げ込んでいた。

 これはWBC期間中に覚えた投球術で、山本は「ダルビッシュ(有)さんから高めを使うと僕の球が生きるということを教えてもらった」と語っていた。

「(高めを使うことについては)相手バッターのタイプであったり、場面であったりがあって使っているんですけど、色々試しながらやっています。(今日の)手応えというよりは試合数がまだ少ないので一年通してやってみてになると思います」
 
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