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MLB

「無責任だ」大谷翔平も不満げ? びしょ濡れのマウンドに米記者は審判へ苦言「怪我のリスクが高すぎる」

THE DIGEST編集部

2023.04.18

最悪のグラウンドコンディションのなかで苦心の投球が続いた大谷。そんな背番号17への措置に批判の声が上がった。(C)Getty Images

最悪のグラウンドコンディションのなかで苦心の投球が続いた大谷。そんな背番号17への措置に批判の声が上がった。(C)Getty Images

 あいにくのコンディションの中でのマウンドは、さしもの天才でも苦戦を強いられた。

 現地4月17日に敵地フェンウェイ・パークで行なわれたボストン・レッドソックス戦に、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は「2番・投手兼指名打者」で先発登板。途中から強まった雨の影響によって中断が続いた試合で、投げては2回(31球)で3奪三振、1失点、被安打0、1四死球。打っては5打数2安打という内容だった。

 ボストン・マラソンが開催されたために、現地午前11時10分という異例の時間帯でのプレーボールとなった試合のコンディションは最悪だった。開始時間の気温は9度、霧雨が降るなかで、身体が温まりきらない大谷は制球に苦しんだ。4点をもらった1回裏には、1四球と2つのワイルドピッチが絡んで失点もした。

 その後に試合は雨脚が強まったために3回途中で一時中断となったのだが、一部ではこの判断が遅かったのではないかという意見が噴出している。波紋を呼んだのは2回のマウンドに立つ直前に投球練習を行なっていた大谷の様子だ。

 直前に大きな粒の雨が降り始めたなかで、大谷はずぶ濡れになりながら、ぬかるんだマウンドで、恐る恐る投球練習を開始。すぐにグラウンドキーパーが手入れを始めた際には「ベンチに下がってはいけないのか」と確認する仕草も険しい表情で見せた。しかし、球審はグラウンドで待つように指示。これには背番号17も少し不満げな表情を浮かべた。
 
 おそらく審判団からすれば、「グラウンドの整備が終わり次第、すぐに再開させるからベンチには下がるな」ということなのだろう。だが、大谷の険しい表情と3回の中断明けにマウンドを降りた事実から球審の判断に苦言を呈したのは、米メディア『Barstool Sports』のジャレッド・カラビス氏だ。

 日頃からメジャーリーグのありとあらゆる情報を発信する敏腕記者は自身のツイッターで「これは無責任だ」と一喝。そして、次のようにも論じた。

「この試合は絶対に中止にすべきだ。雨が降り過ぎているから怪我のリスクが高すぎる。試合が始まって、得点も入って、両チームが努力していたから残念だが、選手の安全を第一にすべきだ」

 このカラビス記者の辛辣なコメントにはファンからも「その通りだ。この危険な状況でプレーさせるのは信じられない。MLBはオオタニを守るべきだ」「なぜこのマウンドを見て、続けさせるかがわからない」「たしかに今日はオオタニの日だ。だけど、大きな怪我のリスクを犯す必要はない」といった意見が相次いだ。

 最終的に試合は5対4でエンジェルスが勝利。怪我のリスクもあった難戦を何とかものにし、連敗をストップさせている。

構成●THE DIGEST編集部

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