オリックスの左腕・山崎福也が20日の楽天戦(京セラドーム)で先発し、6.1回を被安打1、奪三振4、与四死球0、失点1の好投で今季初勝利を挙げた。許した安打は3回に太田光に打たれた一発のみ。最速148キロのストレートに加えてスライダー、チェンジアップなど変化球のキレも上々だった。
試合後に山崎福は「3回のホームランで先制を許してしまったところは悔しさが残りますが、全体的にはしっかりと自分らしいテンポのいいピッチングができたと思います」と語り、自身の投球に「100点」をつけた。
山崎福は開幕2戦目となる1日の西武で4回を投げて、被安打8、2失点という内容で降板。この日は3回までテンポの良い投球を見せていたが、4回に4連打を浴びるなど2失点。チームは2点差でリードしていたが、中嶋聡監督は迷わず交代を告げた。
降板後に「4回がすべてです。全体的に甘く入ってしまったことで、打ち取ったと思った打球でもヒットになってしまったんだと思います。序盤に打線がたくさん点を取ってくれていただけに、4回の連打のところを反省しなければいけません」と振り返っていた山崎福だったが、再調整のため登録を抹消された。
ファームでは「間隔が空いてしまうこともあったんで、キャッチボールとかでなるべく多めに投げていた」そうで、20日の登板前には「(状態は)いいと思いますね。ブルペン入ってもそれなりに良かったので、その感じで入れるように頑張りたい」と抱負を語ったうえで「しっかりとコースを投げ分けること」を意識したいと気合を入れていた。
試合では「気をつけたい」と話していた浅村栄斗を3打席すべて打ち取るなど、右打者相手にも強気の投球。「一球一球、気持ち込めたのと、しっかりと丁寧に狙ったところに投げるっていう意識で投げました。四球を出す感じではなかったんで、そこは思いっきり腕を振って投げました」とかなり手応えを感じていた様子。太田に被弾を許したが「ナイスピッチングではあるんですけども、逆に言ったら、そこをさえなかったら、もっと良かったかなって思います」とそこは真摯に受け止めていた。
一軍では中18日の登板だったが、「ストレートは良かったです。いつもは変化球が中心だったんですけど、今日は腕振って気持ち良く真っすぐで投げました」と振り返った山崎福。ストレート中心で行くことは「前日に(捕手の森)友哉に伝えた」そうで、前回不甲斐ない内容だったこともあり「自分自身、今日は危機感を持って上がりました。去年も京セラで勝ってなかったし、前半戦も勝てていなかったので、この時期の1勝は本当に大きいですね」と充実の表情を浮かべていた。
一方、中嶋監督は「ほんとに一球一球しっかり集中して、しっかり投げたと思う」と称賛しつつも「もうみんながみんな期待しているわけですからね、どうやってそれを続けていくかだと思うんですけれども、どうしても何回かしたら必ず、ポカが出るっていうのが今までなんで、『今年こそは違うぞ』ってやつをしっかり見せてほしいとこですよね」と愛ゆえの厳しさも見せていた。
毎年、「継続」をテーマに掲げている山崎福。昨日の好投を今後も継続していくことで、目標の2桁勝利を現実のものにしてもらいたい。
取材・文●どら増田
【著者プロフィール】
どらますだ/1973年生まれ。プロ野球では主にオリックスを取材し、週刊ベースボールの他、数々のウェブ媒体でも執筆している。書籍『ベースボールサミット 第9回 特集オリックス・バファローズ』(カンゼン)ではメインライターを務めた。プロレス、格闘技も取材しており、山本由伸と那須川天心の“神童”対談を実現させたことも。
試合後に山崎福は「3回のホームランで先制を許してしまったところは悔しさが残りますが、全体的にはしっかりと自分らしいテンポのいいピッチングができたと思います」と語り、自身の投球に「100点」をつけた。
山崎福は開幕2戦目となる1日の西武で4回を投げて、被安打8、2失点という内容で降板。この日は3回までテンポの良い投球を見せていたが、4回に4連打を浴びるなど2失点。チームは2点差でリードしていたが、中嶋聡監督は迷わず交代を告げた。
降板後に「4回がすべてです。全体的に甘く入ってしまったことで、打ち取ったと思った打球でもヒットになってしまったんだと思います。序盤に打線がたくさん点を取ってくれていただけに、4回の連打のところを反省しなければいけません」と振り返っていた山崎福だったが、再調整のため登録を抹消された。
ファームでは「間隔が空いてしまうこともあったんで、キャッチボールとかでなるべく多めに投げていた」そうで、20日の登板前には「(状態は)いいと思いますね。ブルペン入ってもそれなりに良かったので、その感じで入れるように頑張りたい」と抱負を語ったうえで「しっかりとコースを投げ分けること」を意識したいと気合を入れていた。
試合では「気をつけたい」と話していた浅村栄斗を3打席すべて打ち取るなど、右打者相手にも強気の投球。「一球一球、気持ち込めたのと、しっかりと丁寧に狙ったところに投げるっていう意識で投げました。四球を出す感じではなかったんで、そこは思いっきり腕を振って投げました」とかなり手応えを感じていた様子。太田に被弾を許したが「ナイスピッチングではあるんですけども、逆に言ったら、そこをさえなかったら、もっと良かったかなって思います」とそこは真摯に受け止めていた。
一軍では中18日の登板だったが、「ストレートは良かったです。いつもは変化球が中心だったんですけど、今日は腕振って気持ち良く真っすぐで投げました」と振り返った山崎福。ストレート中心で行くことは「前日に(捕手の森)友哉に伝えた」そうで、前回不甲斐ない内容だったこともあり「自分自身、今日は危機感を持って上がりました。去年も京セラで勝ってなかったし、前半戦も勝てていなかったので、この時期の1勝は本当に大きいですね」と充実の表情を浮かべていた。
一方、中嶋監督は「ほんとに一球一球しっかり集中して、しっかり投げたと思う」と称賛しつつも「もうみんながみんな期待しているわけですからね、どうやってそれを続けていくかだと思うんですけれども、どうしても何回かしたら必ず、ポカが出るっていうのが今までなんで、『今年こそは違うぞ』ってやつをしっかり見せてほしいとこですよね」と愛ゆえの厳しさも見せていた。
毎年、「継続」をテーマに掲げている山崎福。昨日の好投を今後も継続していくことで、目標の2桁勝利を現実のものにしてもらいたい。
取材・文●どら増田
【著者プロフィール】
どらますだ/1973年生まれ。プロ野球では主にオリックスを取材し、週刊ベースボールの他、数々のウェブ媒体でも執筆している。書籍『ベースボールサミット 第9回 特集オリックス・バファローズ』(カンゼン)ではメインライターを務めた。プロレス、格闘技も取材しており、山本由伸と那須川天心の“神童”対談を実現させたことも。
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