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プロ野球

オリックス山岡泰輔が掲げる「小目標」のその先。3年ぶり開幕投手奪回で返り咲くエースへの道【オリ熱コラム2023】

どら増田

2023.02.22

プロ1年目の17年から3年連続で規定投球回に到達し、19年には最高勝率のタイトルも獲得したかつてのエース山岡。WBCで山本と宮城を欠くシーズン序盤の救世主になれるか。写真:Ricno

プロ1年目の17年から3年連続で規定投球回に到達し、19年には最高勝率のタイトルも獲得したかつてのエース山岡。WBCで山本と宮城を欠くシーズン序盤の救世主になれるか。写真:Ricno

 オリックスの山岡泰輔が、3年ぶりの開幕投手に向けて順調な仕上がりを見せている。山本由伸と宮城大弥の先発2本柱をWBCに送り込む影響から、今季は山岡と左腕の田嶋大樹が開幕投手に照準を合わせて調整を続けている。

 今年の目標は「怪我せずに、1日1日成長できるように練習すること」。これは毎年山岡が掲げている「小目標」でもある。山岡は目標が達成されなかった時の絶望感を感じないようにと、毎年、「小目標」「中目標」「大目標」といくつかの目標を立てている。だが、一昨年までの2年間は「小目標」である怪我に泣かされ続けてきただけに、「怪我をせずに、1年間やりきれる体力を作れたら」という思いは強い。

 昨年は「久しぶりに手術明けで、ローテーション最後まで守れて、(中略)1年間やれたかなっていうシーズンだった」と振り返る。今季は昨年を基準にして、 もっと数字が出せるようにと意気込みつつも、「いい流れかどうかは、シーズン始まってみないと分かんないですし、相手があることなんで。自分ができる限りのことをやっていくだけかな」とも語る。背伸びすることなく、いつも通りの投球を続けていく意向だ。
 
 昨年は広告などでの露出も激減するなど、“チームの顔”の座もすっかり明け渡してしまった感がある。本人は「勝ってないんだから仕方ない」と割り切っていたが、山岡の太陽のような明るいキャラクターはチームに必要不可欠な存在だ。

 再びチームの顔になるためにも、3年ぶりの開幕投手は狙いたいところだ。本人は「先発ピッチャーみんな目指すところだと思うんで。なんとかそこに食い込んでいけるように頑張りたい」と控えめだが、ファンからの期待と支持は大きい。

 まずは開幕投手の座をつかみ、チームに勝ち星をもたらす。そこからが、山岡が“エース”に返り咲く第一歩になるだろう。

取材・文⚫︎どら増田
 

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