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「神話上の生き物だ」ニューヨークで輝いた大谷翔平。“飽きさせない異能さ”に米識者が感嘆「時代を超越した存在」

THE DIGEST編集部

2023.04.22

図抜けたパフォーマンスで、話題を提供し続けている大谷。彼の一挙手一投足に日頃は辛口なNYメディアも賛辞を送った。(C)Getty Images

 ニューヨークへ11か月ぶりに舞い戻った二刀流戦士の話題は尽きない。大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)に対するそれである。

 現地4月18日から敵地ヤンキー・スタジアムで始まったニューヨーク・ヤンキースとの3連戦で、大谷は全試合に先発フル出場。第1戦で弾丸ライナーによるホームランを右中間スタンドに放つなど、ニューヨークのファンの度肝を抜いた。

 かつては多くの人が「アメリカでは無理だ」「投手か、打者かを選んだほうがいい」と論じ、否定的な見方が強まっていた大谷の二刀流。これを当たり前のようにフルシーズンを通してこなすようになった成長は脱帽するほかにない。

 日々声価を高めている彼の歴史的な活躍は、時に"贔屓チーム"にも辛辣なニューヨークの老舗紙からも賛辞を送られている。

 現地4月20日に「ショウヘイ・オオタニになるのはどんな感じ? それは"ボー"だけが知っている」という特集記事を掲載。1980年代にMLBで活躍し、NFLと両方でオールスター出場を果たした"二刀流戦士"であるボー・ジャクソンを引き合いに、前人未到の挑戦を続ける凄みを称えた。

 まず同紙は、現役時代にカンザスシティ・ロイヤルズでジャクソンと苦楽を共にし、現在はエンジェルスの地元局『Bally Sports West』でコメンテーターを務めるマーク・グビサ氏による「私が現役だった頃、ピッチングをした後は歩くことさえできなかった。肩、肘、肋骨、背中、お尻……すべてが痛かったからね」という解説を紹介。そのうえで「でも、ショウヘイは98球を投げた翌日にホームランを打つ。そういうルーティーンを持つことは不可能なんだ。人間にはね」と、やはり大谷の異次元さを強調した。
 
 現球界で唯一無二の二刀流を貫くサムライの凄みを称えるのは、ジャクソンを熟知するジャーナリストも同様である。いまだ達成者のいないMLBとNFLで活躍したレジェンドの伝記書籍を執筆したジャーナリストのジェフ・パールマン氏は、次のように語っている。

「ショウヘイ・オオタニがやっていることはボー・ジャクソンがかつてやったことと同じようなものだ。もちろん全てが同じというわけではないが、我々が見たことがないレベルでプレーを続けるという点は近しいものがある。

 私には2人が神話的な生き物のように見えるよ。とくにオオタニは、ありとあらゆるデータや映像が見られて、人々からすぐ飽きられてしまうこの時代に、そんなことを凌駕してしまう活躍を見せている。まさに時代を超越した存在になっているのは凄まじい」

 飽くなき向上心で、多士済々の球界を突き進む大谷。彼の放つ異彩はまだまだ色褪せない。

構成●THE DIGEST編集部

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