瞬間的な反応と閃きがもたらしたプレーだった。
現地4月21日に本拠地で行なわれたカンザスシティ・ロイヤルズ戦で、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は「2番・指名打者兼投手」で先発登板。7回(102球)を投げて、被安打2、11奪三振、2四球、無失点の好投で、チームの2対0の勝利に貢献。自身も今季3勝目をマークした。
相手に付け入るスキをほとんど与えなかったこの日、大谷が自ら流れを手繰り寄せたのは、スコアレスで迎えた3回の好判断だった。
先頭打者にエドワード・オリバレスに初ヒットを許し、無死一塁とされた場面。大谷は続くニッキー・ロペスを100.2マイル(約161.2キロ)の4シームで打たせて取る。この時、背番号17は自身のやや右寄りにボールが転がった打球を一度はジャンプをして捕球しかけた。がしかし、咄嗟にスルー。ショートを守っていたザック・ネトに処理をさせ、見事にダブルプレーをもぎ取ったのだ。
本人曰く「捕ってくれると思ってグローブ引いてます」と背後を守る名手ネトへの信頼の証だったという。だがしかし、瞬間的に切り替えられる判断力はあっぱれというほかにない。大谷が見せた頭脳的なワンプレーには指揮官も思わず感嘆の声を上げた。
試合後の会見でエンジェルスを率いるフィル・ネビン監督は「私もメジャーリーグでほとんど見たことないくらいに支配的なピッチングだったね。本当に素晴らしかった」と圧巻の投球内容を称えたうえで、話題となった"ファインプレー"について持論を語った。
「あの場面、ショウヘイはネトがどこを守っているのかを確実に分かっていたんだと思う。もし、あのまま捕りにいったら、ダブルプレーを取るのが難しいこともね。素晴らしい直感と、優れたベースボールIQだと思ったよ。ショウヘイは私が見てきたなかで、最もスマートで、天性の才能を持つ野球選手の一人だ」
指揮官も思わず脱帽した大谷のインテリジェントなワンプレー。それに対する反響はしばらく続きそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
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現地4月21日に本拠地で行なわれたカンザスシティ・ロイヤルズ戦で、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は「2番・指名打者兼投手」で先発登板。7回(102球)を投げて、被安打2、11奪三振、2四球、無失点の好投で、チームの2対0の勝利に貢献。自身も今季3勝目をマークした。
相手に付け入るスキをほとんど与えなかったこの日、大谷が自ら流れを手繰り寄せたのは、スコアレスで迎えた3回の好判断だった。
先頭打者にエドワード・オリバレスに初ヒットを許し、無死一塁とされた場面。大谷は続くニッキー・ロペスを100.2マイル(約161.2キロ)の4シームで打たせて取る。この時、背番号17は自身のやや右寄りにボールが転がった打球を一度はジャンプをして捕球しかけた。がしかし、咄嗟にスルー。ショートを守っていたザック・ネトに処理をさせ、見事にダブルプレーをもぎ取ったのだ。
本人曰く「捕ってくれると思ってグローブ引いてます」と背後を守る名手ネトへの信頼の証だったという。だがしかし、瞬間的に切り替えられる判断力はあっぱれというほかにない。大谷が見せた頭脳的なワンプレーには指揮官も思わず感嘆の声を上げた。
試合後の会見でエンジェルスを率いるフィル・ネビン監督は「私もメジャーリーグでほとんど見たことないくらいに支配的なピッチングだったね。本当に素晴らしかった」と圧巻の投球内容を称えたうえで、話題となった"ファインプレー"について持論を語った。
「あの場面、ショウヘイはネトがどこを守っているのかを確実に分かっていたんだと思う。もし、あのまま捕りにいったら、ダブルプレーを取るのが難しいこともね。素晴らしい直感と、優れたベースボールIQだと思ったよ。ショウヘイは私が見てきたなかで、最もスマートで、天性の才能を持つ野球選手の一人だ」
指揮官も思わず脱帽した大谷のインテリジェントなワンプレー。それに対する反響はしばらく続きそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
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