藤浪晋太郎(オークランド・アスレティックス)の苦闘が続いている。
現地4月22日に敵地で行なわれたテキサス・レンジャーズ戦で、今季4度目の先発登板をした藤浪は、2回1/3(72球)を投げて、被安打7、4四死球、8失点で降板。文字通り散々な内容で自身開幕4連敗を喫した。ちなみアスレティックスで開幕4連敗となったのは、ロジャー・ウルフとマイク・モーガンに続く史上3人目の記録となった。
あまりに内容が悪すぎた。それは試合後に「自分にとって最悪の日だった」と語った本人も認めるところだ。
初回に2点の援護をもらった藤浪だったが、1回裏にいきなり先頭打者を四球で歩かせると、4番のアドリス・ガルシアに同点2ランを被弾。さらに2回裏には自身の暴投で1死二塁のピンチを招くと、マーカス・セミエンにタイムリーヒットを打たれてあっさりと逆転を許してしまう。
その後も課題の制球難が足枷となった。ボールをなんとかストライクゾーンに収めて打たせてとろうとするあまりに甘くなった変化球を痛打される。そんな悪循環に陥った藤浪は、3回のマウンドに立つも、四球で歩かせた先頭打者を暴投で得点圏に進めさせてしまうと、9番のレオディ・タベラスをセンターフライに打ち取ったところで交代を余儀なくされた。
もっとも、アスレティックス自体が歴史的不振にある。開幕21試合でのチーム防御率8.08はメジャーワーストの不甲斐ない記録だ。さらに現時点での得失点差「-100」は史上ワースト5位の記録であり、20世紀以降に限って言えば、最低の数字だ。
だが、それでも今の藤浪はお世辞にもメジャーに定着できているとは言い難い。開幕から4試合で防御率14.40。1.40以上では「問題あり」とされるWHIPにいたっては2.07。阪神時代から続いている制球面の課題を克服できずにいるのは火を見るよりも明らかだ。
そんな29歳の日本人右腕の現状をアスレティックスの指揮官はどう見ているのか。レンジャーズ戦後に会見に臨んだマーク・コッツェイ監督は「フジに関しては、直球の制球の問題がずっと続いている。彼は苦闘しているよ」とキッパリ。そして「この試合でもすぐに明確になったのは、直球に全く自信を持っていないということだ」と断じた。
そのうえで指揮官は「直球に自信がないからストライクを取るボールとしてスプリットに頼った。だが、あちらにはいい打者がそろっている」と藤浪の"課題"を淡々と語った。
「ストライクゾーンに来る91マイル(約146.4キロ)ならスプリットだろうと打ち返すよ。今日は真ん中低めに投げざるを得なかったが、不幸にも、このレベルの打者はそれでは打ち取れなかったということだ。これは彼にとっては後退だ」
結果以上に内容の悪さを指摘したコッツェイ監督。一部メディアやファンの間で囁かれる中継ぎへの配置転換については「今夜判断を下すということはない」としながらも「(判断は)少し時間をかけたいと思う。計画内容をしっかりと見つめなおすよ。すべてのことがテーブルにある」と可能性は否定しなかった。
早くも逆風が吹いている藤浪のメジャー挑戦。この難局を背番号11は乗り越えられるだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
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現地4月22日に敵地で行なわれたテキサス・レンジャーズ戦で、今季4度目の先発登板をした藤浪は、2回1/3(72球)を投げて、被安打7、4四死球、8失点で降板。文字通り散々な内容で自身開幕4連敗を喫した。ちなみアスレティックスで開幕4連敗となったのは、ロジャー・ウルフとマイク・モーガンに続く史上3人目の記録となった。
あまりに内容が悪すぎた。それは試合後に「自分にとって最悪の日だった」と語った本人も認めるところだ。
初回に2点の援護をもらった藤浪だったが、1回裏にいきなり先頭打者を四球で歩かせると、4番のアドリス・ガルシアに同点2ランを被弾。さらに2回裏には自身の暴投で1死二塁のピンチを招くと、マーカス・セミエンにタイムリーヒットを打たれてあっさりと逆転を許してしまう。
その後も課題の制球難が足枷となった。ボールをなんとかストライクゾーンに収めて打たせてとろうとするあまりに甘くなった変化球を痛打される。そんな悪循環に陥った藤浪は、3回のマウンドに立つも、四球で歩かせた先頭打者を暴投で得点圏に進めさせてしまうと、9番のレオディ・タベラスをセンターフライに打ち取ったところで交代を余儀なくされた。
もっとも、アスレティックス自体が歴史的不振にある。開幕21試合でのチーム防御率8.08はメジャーワーストの不甲斐ない記録だ。さらに現時点での得失点差「-100」は史上ワースト5位の記録であり、20世紀以降に限って言えば、最低の数字だ。
だが、それでも今の藤浪はお世辞にもメジャーに定着できているとは言い難い。開幕から4試合で防御率14.40。1.40以上では「問題あり」とされるWHIPにいたっては2.07。阪神時代から続いている制球面の課題を克服できずにいるのは火を見るよりも明らかだ。
そんな29歳の日本人右腕の現状をアスレティックスの指揮官はどう見ているのか。レンジャーズ戦後に会見に臨んだマーク・コッツェイ監督は「フジに関しては、直球の制球の問題がずっと続いている。彼は苦闘しているよ」とキッパリ。そして「この試合でもすぐに明確になったのは、直球に全く自信を持っていないということだ」と断じた。
そのうえで指揮官は「直球に自信がないからストライクを取るボールとしてスプリットに頼った。だが、あちらにはいい打者がそろっている」と藤浪の"課題"を淡々と語った。
「ストライクゾーンに来る91マイル(約146.4キロ)ならスプリットだろうと打ち返すよ。今日は真ん中低めに投げざるを得なかったが、不幸にも、このレベルの打者はそれでは打ち取れなかったということだ。これは彼にとっては後退だ」
結果以上に内容の悪さを指摘したコッツェイ監督。一部メディアやファンの間で囁かれる中継ぎへの配置転換については「今夜判断を下すということはない」としながらも「(判断は)少し時間をかけたいと思う。計画内容をしっかりと見つめなおすよ。すべてのことがテーブルにある」と可能性は否定しなかった。
早くも逆風が吹いている藤浪のメジャー挑戦。この難局を背番号11は乗り越えられるだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
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