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不正物質使用で処分のシャーザーに“シロ”の可能性が浮上!ESPNの検証実験でまさかの事実が明らかに「嵌められてるじゃん」

THE DIGEST編集部

2023.04.25

粘着物質チェックで退場処分となったシャーザー。だがESPNの検証でまさかの事実が明らかに。(C)Getty Images

 粘着物質使用違反のため、10試合の出場停止処分と罰金を科されたマックス・シャーザー(ニューヨーク・メッツ)だが、「冤罪」の可能性が高まっている。

【動画】ロジン+アルコールはNG?ESPNが行なった実験

 現地4月19日のロサンゼルス・ドジャース戦で登板したシャーザーは、2回終わりの粘着物チェックでフィル・クッツィ審判から、手の粘り気を指摘され、MLB職員に見守られながらアルコールで手を洗わされた。その後グラブにもべたつきが残っていたことから、別のものに変えるなど対応していた。

 そして4回裏のマウンドに上がる前にダン・ベリーノ球審とクッツィ氏による再チェックを受けると、シャーザーは不正投球と判断され退場処分を言い渡されてしまう。だが、サイ・ヤング賞3度の大物は、会見で「子どもたちの命に懸けて(異物は)使っていない」と、ロジンと汗が混じっただけの状態であることを主張した。

 だが、シャーザーの手が酷くべたついていたのも当然かもしれない。実はアルコールとロジンの相性は悪いのだ。これを検証した動画が話題となっている。現地23日のサンフランシスコ・ジャイアンツ戦を中継した『ESPN』で、メジャー通算194勝の元投手、デビッド・コーン氏が、デモンストレーションを行なったのだ。
 
 まずボールを握る親指、人差し指、中指でロジンを触ったコーン氏は、続けてアルコールを手に付けた。すると粘り気が生じ、指と指が離れづらくなったのだ。この粘着性は、カメラを通してもはっきりと分かる。だが、そればかりではない。人差し指と中指の2本でボールを触ると、親指の支えがなしでボールは宙に浮いたのだ。

 この衝撃的な内容がSNSで拡散されると、「シャーザー嵌められてるじゃん」「MLBが検証してないとダメなやつじゃん…」「シャーザーが可哀想」「出場停止処分を取り消そう」「MLBは何をやってるんだ」「そういうからくりか」などとコメントが相次いだ。

 まさかの展開となったこの一件。果たしてシャーザーは"シロ"だったのだろうか……?

構成●THE DIGEST編集部

【動画】必死に無実を主張するシャーザーに退場が宣告される! 

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