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MLB

「デグロムと並んだ」“投手・大谷翔平”に米記者が感服。サイクル目前の大奮闘に地元局は熱狂「あと数メートル伸びていれば」

THE DIGEST編集部

2023.04.28

今季4勝目を挙げた大谷(左)。サイ・ヤング賞2度のテグロム(右)が持つ記録に並んだ。(C) Getty Images

今季4勝目を挙げた大谷(左)。サイ・ヤング賞2度のテグロム(右)が持つ記録に並んだ。(C) Getty Images

 ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は現地4月27日、本拠地でのオークランド・アスレティックス戦に「3番・投手兼指名打者」の二刀流で先発出場。投げては6回3安打、8奪三振、5失点。打っては5打数3安打1打点でサイクル安打まで、あと一歩に迫るなど投打で躍動。チームは8対7で競り勝ち、開幕から無傷の4連勝を飾った。

 大谷は3回まで1人もランナーを許さないパーフェクトピッチング。エンジェルス打線も3回に一挙5点を奪い大谷を援護したが、4回に突如崩れた。先頭打者に死球を与えると、盗塁などで無死一、三塁のピンチを招き、3番のブレント・ルーカーにライトスタンドへの3ラン本塁打を浴びた。

 これが大谷の今季初被弾で、本拠地の連続イニング無失点は「35」でストップ。さらに得点を取られた直後の打者に、再び死球を与えてしまった大谷は制球に苦しんでいると、無死二塁からシェイ・ランガリアーズにセンターへ同点2ランホームランを浴び、試合が振り出しに。その後ピンチを脱し、なんとか踏ん張った大谷。アスレティックス打線の猛攻を食らった二刀流スターに球場は騒然となった。

 大谷は5回、6回をゼロに抑えて降板(93球)。5失点は喫したが、被安打3、与四死球5(暴投2)、奪三振8。防御率1.85となった。

 一方、この日はバットが冴えた。初回に内野安打を記録すると、3回の第2打席は1死一、三塁で先制点となる適時二塁打を放ち、6回2死では右越え三塁打。今季初の1試合3安打をマークした。サイクル安打の期待がかかった8回1死一、二塁の第5打席は初球をセンターへ弾き返す大飛球も中飛に倒れ、惜しくも記録は逃したが5打数3安打1打点と打棒が光った。
 
 制球に苦しんだとはいえ、ヒット3本に抑え今季4勝目を挙げた二刀流に米メディアは興味深い数字に注目している。

 大谷はこの日の投球で、昨年から被安打3以下が10試合連続になった。MLB公式サイト『MLB.com』のサラ・ラングス記者によると、マウンドからホームベースまでの距離が18.44メートルになった1893年以降では、「典型的な先発投手の中では2021年のジェイコブ・デグロム(当時ニューヨーク・メッツ)と並ぶ歴代最長タイ記録だ」とツイッターに投稿。サイ・ヤング賞を2度受賞した現役最強右腕とも謳われるデグロムの記録に並び興奮していた。

 同じく米放送局『ESPN』のアルデン・ゴンザレス氏も「5失点したにもかかわらず、オオタニはわずか3安打のみだ」と大谷が10試合連続3安打以下に抑えたことに着目する。
 
 同氏は「1893年にマウンドが現在の距離になって以来、ジェイコブ・デグロムと並ぶ先発投手の最長記録となった」と記すと、「もし、この日の打球があと数メートル伸びていれば、別の意味で歴史に名を残せたかもしれない」と先発投手を務めながら、米球界史上初のサイクルヒットを達成する快挙を逃した8回の大飛球を惜しんだ。

 サイクル安打は達成できなかったものの、本拠地のファンを大いに沸かせた二刀流スター。まさにこの日は、MLBスーパースターの所以たる実力を誇示する1日となった。

構成●THE DIGEST編集部

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