球界屈指の剛腕から快音を響かせたのは、オークランド・アスレティックスの主砲ブレント・ルッカーだった。
現地4月27日に敵地で行なわれたロサンゼルス・エンジェルス戦で、ルッカーが最大の見せ場を作ったのは、チームが5点差をつけられていた5回表だった。この試合で2度目の打席に立った28歳は、無死一、三塁で相手先発の大谷翔平と対峙する。
この試合までの防御率0.64と点を取るのが容易ではない大谷と絶好機で向かい合ったルッカーは「良いスイングだけを心がかけた」とカウント1-1から3球目に外角低めへ投じられた91.2マイル(約146.7キロ)のカットボールをジャストミート。コンパクトなスイングでライト方向へ打ち出された打球は、みるみるうちに飛距離を伸ばしてスタンドに着弾した。
逆方向へのシュアな打撃を披露したルッカー。彼の痛快な一打によって、ペースを乱した大谷は同回に5失点を喫した。直後に日米のメディア間で「オオタニが大量失点をした」というニュースが飛び交った際には、米メディア『Barstool Sports』のジャレッド・カラビス記者が「ブレント・ルッカーという名前に敬意を払うべきだ」と訴えたほどである。
球界に小さくない話題を提供したルッカーだが、実は今季が始まる前には、日本球界への挑戦も囁かれていた。昨季にマイナーで28本塁打、打率.338の打力が評価され、オリックスとの契約が日本でも報じられていた。
しかし、右の長距離砲を狙ったオリックスがフランク・シュウィンデル、マーウィン・ゴンザレスと契約を締結。そのため、ルッカーの日本球界入りは幻となっていた。
結局、この試合でルッカーが放ったヒットは、大谷からの一発だけ。しかも、チームはその後に勝ち越されて敗戦を喫している。とはいえ、だ。21年にメジャーリーグデビューを飾ったばかりの28歳にとっては、球界でも指折りの実力を誇る大谷を打ち崩したのは大きな自信となる。
試合後にMLB公式サイトの取材に応じたルッカーは「昨シーズンに3Aでプレーしていたのと同じようなアプローチで臨んでいる。そうすれば、自分のチャンスを得られて、どんな投手にも結果を残せる確信していた」と強調。そして、大谷との対決を振り返っている。
「オオタニに対しては良いプランが持てていたし、それを忠実に実行しようと思っていたよ。彼があれだけの数字を残すのにはしっかりとした理由がある。本当に、本当に良い選手だからね。だけど、僕は彼に対して特殊なアプローチをしたうえで、自分が捉えられる良いボールを、良いスイングで打てた。あのバレルで打てれば、良いことが起こるのは当然だ」
日本ではなくMLBでの挑戦を決意し、日々自信を持って臨んでいるルッカー。大谷を打ち砕いた打撃は、この先の彼のキャリアにいかなる効果をもたらすのか。28歳と伸びしろは十分あるだけに興味深く見守りたい。
構成●THE DIGEST編集部
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現地4月27日に敵地で行なわれたロサンゼルス・エンジェルス戦で、ルッカーが最大の見せ場を作ったのは、チームが5点差をつけられていた5回表だった。この試合で2度目の打席に立った28歳は、無死一、三塁で相手先発の大谷翔平と対峙する。
この試合までの防御率0.64と点を取るのが容易ではない大谷と絶好機で向かい合ったルッカーは「良いスイングだけを心がかけた」とカウント1-1から3球目に外角低めへ投じられた91.2マイル(約146.7キロ)のカットボールをジャストミート。コンパクトなスイングでライト方向へ打ち出された打球は、みるみるうちに飛距離を伸ばしてスタンドに着弾した。
逆方向へのシュアな打撃を披露したルッカー。彼の痛快な一打によって、ペースを乱した大谷は同回に5失点を喫した。直後に日米のメディア間で「オオタニが大量失点をした」というニュースが飛び交った際には、米メディア『Barstool Sports』のジャレッド・カラビス記者が「ブレント・ルッカーという名前に敬意を払うべきだ」と訴えたほどである。
球界に小さくない話題を提供したルッカーだが、実は今季が始まる前には、日本球界への挑戦も囁かれていた。昨季にマイナーで28本塁打、打率.338の打力が評価され、オリックスとの契約が日本でも報じられていた。
しかし、右の長距離砲を狙ったオリックスがフランク・シュウィンデル、マーウィン・ゴンザレスと契約を締結。そのため、ルッカーの日本球界入りは幻となっていた。
結局、この試合でルッカーが放ったヒットは、大谷からの一発だけ。しかも、チームはその後に勝ち越されて敗戦を喫している。とはいえ、だ。21年にメジャーリーグデビューを飾ったばかりの28歳にとっては、球界でも指折りの実力を誇る大谷を打ち崩したのは大きな自信となる。
試合後にMLB公式サイトの取材に応じたルッカーは「昨シーズンに3Aでプレーしていたのと同じようなアプローチで臨んでいる。そうすれば、自分のチャンスを得られて、どんな投手にも結果を残せる確信していた」と強調。そして、大谷との対決を振り返っている。
「オオタニに対しては良いプランが持てていたし、それを忠実に実行しようと思っていたよ。彼があれだけの数字を残すのにはしっかりとした理由がある。本当に、本当に良い選手だからね。だけど、僕は彼に対して特殊なアプローチをしたうえで、自分が捉えられる良いボールを、良いスイングで打てた。あのバレルで打てれば、良いことが起こるのは当然だ」
日本ではなくMLBでの挑戦を決意し、日々自信を持って臨んでいるルッカー。大谷を打ち砕いた打撃は、この先の彼のキャリアにいかなる効果をもたらすのか。28歳と伸びしろは十分あるだけに興味深く見守りたい。
構成●THE DIGEST編集部
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