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MLB

「フジナミにとってMLBは悪夢だ」”炎上”を続ける藤浪晋太郎に米メディアが一刀両断!”悪癖”に助言も「四球を抑えないと」

THE DIGEST編集部

2023.05.09

藤浪は先発から中継ぎへの配置転換も思うような結果が残せていない。メジャー生き残りへ正念場だ。(C) Getty Images

藤浪は先発から中継ぎへの配置転換も思うような結果が残せていない。メジャー生き残りへ正念場だ。(C) Getty Images

 メジャー1年目の日本人右腕が正念場を迎えている。

 オークランド・アスレティックスの藤浪晋太郎が現地5月7日、敵地でのカンザスシティ・ロイヤルズ戦に1点ビハインドの7回から登板。この回は無失点に切り抜けたが、8回に3連打を浴びるなど3失点を喫し、2試合連続で”炎上”。チームも1対5で敗戦した。

 藤浪は四球を出さなかったが、持ち味であるスプリットのコントロールが悪く、ボールが先行。カウントを悪くしてストライクを取りにいったところを痛打されるなど、”悪癖”が解消できない内容で失点を重ねて途中交代。防御率は13.94まで悪化した。

 2試合連続で救援失敗の日本人投手に現地メディアから嘆きの声が止まらない。米放送局『CBS Sports』は現地8日に一本の記事を配信。「アスレティックスのシンタロウ・フジナミはブルペンでの苦戦は続く」と題した記事を見ると、「先発から降格した日本人投手は、金曜夜のシリーズ開幕戦でも1/3イニングを3つの四球で自滅した」と課題の制球難がまたも露呈したと指摘。「フジナミにとって、忘れられない週末となった」と悩める日本人右腕に厳しい評価を与えた。
 
 他にも、米スポーツメディア『RotoBaller』は「アスレティックスの右腕、シンタロウ・フジナミはブルペンからの登板でも苦闘が続いている」とレポート。ロイヤルズ戦2試合の不甲斐ない投球内容に対し、「この29歳の日本人投手にとって、メジャーリーグでのキャリアは悪夢のようなものだ」と厳しく言及している。

 続けて、8日終了時点での投球成績を並べると、「彼は現在、オークランドで9試合(4先発)投げて、20回2/3イニング、防御率13.94、自責点32、WHIP2.23、19四球、18奪三振だ」と述べ「呆れた成績である」と断言。1年契約で年俸325万ドル(約4億1500万円)の金額に見合わないと非難している。

 同メディアは「この数字は、A'sが今オフに彼と契約したときに思い描いたものではない。フジナミは2023年に状況を好転させたいのであれば、四球を抑えなければならないだろう」と課題である制球力を改善しなければ、メジャーへの生き残りは厳しいと警報を鳴らしている。

 憧れのMLBに挑戦して1か月が過ぎた。29歳の右腕はいま、キャリア最大の逆風のなかで戦っている。はたして、メジャーで生き残ることはできるだろうか。藤浪の試練は続く――。

構成●THE DIGEST編集部

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