稀代の二刀流スターに相手先発も賛辞を贈った。

　現地時間５月13日、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は、敵地プログレッシブ・フィールドでのクリーブランド・ガーディアンズ戦に「３番・DH」でスタメン出場。チームが６対８と惜敗を喫するなか、大谷は第２打席で鮮やかなタイムリーを放つなど、４打数１安打１打点１四球と確かな存在感を示した。

　技ありのバッティングを披露したのは、１点リードの３回１死一、二塁という場面だ。カウント１－１からガーディアンズの先発右腕カル・クォントリルが投じた外角高めのフォーシームを捉え、これがレフト線へのタイムリー二塁打に。見逃せばボールのいわゆる“悪球打ち”だったが、この一打でチームに追加点をもたらし、塁上からベンチに向かって笑顔を見せた。
  　この試合前、ガーディアンズの地元放送局『Bally Sports Cleveland』は、クォントリルのインタビュー動画を掲載。メジャーの舞台で活躍し続ける日本の偉才について、「オオタニがやっていることは、まさに特別だ。長い間こんなことができる人を見たことがない。ひとつのポジションをこなすだけでも大変なのに……」と畏敬の念を抱いた。

　さらに、「投打両方でプレーするなんて想像がつかないよ」と続け、「オフシーズンに何度か一緒にトレーニングをしたことがあるが、彼は並外れたハードワーカーであり、ずば抜けた才能を持つアスリートだ」とコメント。特別な二刀流スターの存在に関して、「我々のスポーツにとって素晴らしいことだと思う」と称賛した。

　なおこの日、８回表まで４点のリードを奪っていたエンジェルスは、８回裏にリリーフ陣が崩れてまさかの一挙６失点。そこから再逆転を果たせず、前日からの２連勝とはならなかった。

構成●THE DIGEST編集部

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