2023年シーズンのMLBにあって、一大ブームとなっているのがホームラン後のセレブレーションだ。いまだ新たなアイデアが発出されており、現時点で全30チーム中16チームが独自のパフォーマンスで観衆を楽しませている。

　そんな“HRパフォ”を一挙にまとめたのが、米メディア『The Athletic』だ。同メディアが誇るチームの番記者たちにパフォーマンスのランク付けと寸評を依頼。いまやもっとも有名なセレブレーションとなっているロサンゼルス・エンジェルスには、最高評価の「素晴らしい！」が付与された（16チーム中４チームのみ）。

　担当するサム・ブラム記者は「エンジェルスではホームランを打った選手の頭に、かなり重そうなサムライ戦士のヘルメット――兜を被せるのがお馴染みだ。日本人スーパースターであるショウヘイ・オオタニのアイデアを基に生まれ、およそ2500ドル（約35万円）かかったと言われる」と説明。そのうえで、冗談めかして次のように解析している。
  「そのオリジナリティを考えれば、アイデア自体が絶妙だ！　さらに言えば、今季のエンジェルスの“テーマ”にも合致している。彼らはオオタニを長期的に引き留めたい。その実現のために今季は勝利への追及をテーマに掲げていて、そこにすべてを懸けているのだ」

　現地５月18日のボルティモア・オリオールズ戦では、大谷翔平が第１打席で豪快な10号ソロを放ち、マイク・トラウトも第２打席で10号２ランを叩き込んだ。恒例の兜パフォで盛り上がったチームは６対５で勝利。連敗を２で止め、貯金をふたたび「１」としている。

構成●THE DIGEST編集部

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