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プロ野球

豊作の「1988年世代」は助っ人も最大勢力。ソトは本塁打と打点の二冠。ニールはチーム最多の12勝

藤原彬

2019.12.09

ニールは西武の外国人では最長となる11連勝を記録。チーム最多の12勝を挙げてリーグ制覇に貢献した。写真:徳原隆元

ニールは西武の外国人では最長となる11連勝を記録。チーム最多の12勝を挙げてリーグ制覇に貢献した。写真:徳原隆元

 豊作と言われる「1988年世代」は、田中将大(ヤンキース)や前田健太(ドジャース)などメジャーで活躍する日本人選手がいる一方、来日して存在感を見せる同世代の助っ人もいる。日米で世代のくくり方は違うが、日本に合わせて88年4月2日から89年4月1日の間に生まれた外国人選手を対象にすると、今季は世代別で最多の12人がNPBに在籍していた。

 そのうち野手は4人。ソト(DeNA)は141試合で43本塁打を放ち、2年連続のキングになっただけではなく、リーグ最多の108打点も挙げて二冠を手にした。107試合の出場で41本塁打を記録した昨季ほどの猛威ではなくとも、9月11日には巨人との首位攻防戦で3ホーマー。2回に放った先制ソロ弾はバックスクリーンの照明を破壊した。三振の割合が減って四球が増えるなど、2年目の適応の跡も見逃せない。
 
 4年目のビシエド(中日)も日本の野球にうまくアジャストした。首位打者と最多安打のタイトルを獲得した昨季に続き、今季はリーグ最多の43二塁打。打率は2年連続で3割を超えて「堅実な中距離ヒッター」へと変貌し、メジャー時代のフリースウィンガーぶりは鳴りを潜めた。息子のビシエドJr.も名古屋市の軟式野球チームでプレーしている。

 ともにオリックスで3年プレーしたロメロマレーロは、来季の契約が厳しい状況だ。ロメロは通算303試合でOPS.826、69本塁打と優秀な成績を残したが、故障の多さに泣かされた。相互オプションとなっていた3年契約の最終年は更新されず、今季限りでの退団が濃厚となっている。

 マレーロは17年に途中加入ながら82試合で20本塁打を放ったが、2年目以降はそのパワーを継続して発揮することはできず。ホームベース踏み忘れによる本塁打取り消しやプロ野球通算10万号本塁打など、記憶に残る場面を演出した。

 野手は2人が退団する見込みだが、来季は阪神にメジャー通算92発のボーア、中日の育成にドミニカンのシエラが加わる。
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