際どい判定に二刀流スターも、思わず悔しさを露にした。
5連勝と勢いに乗るロサンゼルス・エンジェルスは本拠地でシアトル・マリナーズと対戦し、大谷翔平は「2番・指名打者」でスタメン出場した。マリナーズに3点を先取された3回、大谷は2戦連発となる18号2ランを放って追撃の豪快弾。そして、2対5で迎えた3度目の打席での判定に球場が騒然とした。
3点を追う5回。2死二、三塁で一発が出れば同点の場面だった。大谷はフルカウントから2番手ゲイブ・スパイアーが投じた8球目、外角のスライダーを自信をもって見送ったが、判定はなんとストライクコール。背番号17は右手を挙げて異議を唱えたが覆らず、納得できぬとばかりの不満げな表情を浮かべ、ベンチに退いた。
ところが、大谷以上に激しいアクションを見せたのがフィル・ネビン監督だった。指揮官は主審に猛抗議で詰め寄り、帽子を取って激昂。その後、今季3度目となる退場処分を受けると、スタンドからは大ブーイングが起きた。
反撃する絶好の機会を逃したエンジェルスは、その後マリナーズにダメ押しを許し、なす術なく2対6で敗北。大谷は4打数1安打2打点で、ア・リーグ本塁打ランク2位に浮上したが、チャンスでランナーを返せなかった打席に悔いが残った。
勝敗を分けた場面に現地メディアも反応を示す。米紙『San Gabriel Valley Tribune』の電子版は、疑惑の判定となった大谷の見逃し三振について「ショウヘイ・オオタニは、一度だけでなく二度も首を横に振り、いつも礼儀正しいスーパースターが、ここぞという時に見せる純粋な表情が失望に取って変わった。主審のフィル・クッツィのストライクコールの判定が気に入らなかったのだ」と、微妙な判定に泣いたと伝える。
同メディアはネビン監督の退場劇の一部始終についても言及。「かたやネビン監督は、首を横に振るだけでは済まなかった。指揮官はホームプレート横の土を手のひらで叩き、怒りに任せてクッツィに手を振ったのである」と状況を説明。「ネビンのこめかみは、寒くて霧の多い夜の熱気球のように膨らんでいた」とその怒りの激しさをリポートした。
試合の寸評では、「オオタニのホームランとネビン監督の壮絶な退場劇だけが、エンジェル・スタジアムに来場した3万8454人の興奮を誘っただけだ」と辛辣批評。エンジェルスの連勝が「5」でストップし、ア・リーグ西地区4位のマリナーズが3位エンジェルスとのゲーム差を2.5に縮めたと報じている。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】大谷も納得できぬ判定。ネビン監督が退場処分
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5連勝と勢いに乗るロサンゼルス・エンジェルスは本拠地でシアトル・マリナーズと対戦し、大谷翔平は「2番・指名打者」でスタメン出場した。マリナーズに3点を先取された3回、大谷は2戦連発となる18号2ランを放って追撃の豪快弾。そして、2対5で迎えた3度目の打席での判定に球場が騒然とした。
3点を追う5回。2死二、三塁で一発が出れば同点の場面だった。大谷はフルカウントから2番手ゲイブ・スパイアーが投じた8球目、外角のスライダーを自信をもって見送ったが、判定はなんとストライクコール。背番号17は右手を挙げて異議を唱えたが覆らず、納得できぬとばかりの不満げな表情を浮かべ、ベンチに退いた。
ところが、大谷以上に激しいアクションを見せたのがフィル・ネビン監督だった。指揮官は主審に猛抗議で詰め寄り、帽子を取って激昂。その後、今季3度目となる退場処分を受けると、スタンドからは大ブーイングが起きた。
反撃する絶好の機会を逃したエンジェルスは、その後マリナーズにダメ押しを許し、なす術なく2対6で敗北。大谷は4打数1安打2打点で、ア・リーグ本塁打ランク2位に浮上したが、チャンスでランナーを返せなかった打席に悔いが残った。
勝敗を分けた場面に現地メディアも反応を示す。米紙『San Gabriel Valley Tribune』の電子版は、疑惑の判定となった大谷の見逃し三振について「ショウヘイ・オオタニは、一度だけでなく二度も首を横に振り、いつも礼儀正しいスーパースターが、ここぞという時に見せる純粋な表情が失望に取って変わった。主審のフィル・クッツィのストライクコールの判定が気に入らなかったのだ」と、微妙な判定に泣いたと伝える。
同メディアはネビン監督の退場劇の一部始終についても言及。「かたやネビン監督は、首を横に振るだけでは済まなかった。指揮官はホームプレート横の土を手のひらで叩き、怒りに任せてクッツィに手を振ったのである」と状況を説明。「ネビンのこめかみは、寒くて霧の多い夜の熱気球のように膨らんでいた」とその怒りの激しさをリポートした。
試合の寸評では、「オオタニのホームランとネビン監督の壮絶な退場劇だけが、エンジェル・スタジアムに来場した3万8454人の興奮を誘っただけだ」と辛辣批評。エンジェルスの連勝が「5」でストップし、ア・リーグ西地区4位のマリナーズが3位エンジェルスとのゲーム差を2.5に縮めたと報じている。
構成●THE DIGEST編集部
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