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「プレーオフの気分だ!」藤浪晋太郎が162キロの“豪速球”で球場を盛り上げる!逆ボイコットのなか1回無失点の好投!

THE DIGEST編集部

2023.06.14

オープナーとして1回を無失点で切り抜けた藤浪。(C)Getty Images

 現地6月13日、本拠地で開催されたタンパベイ・レイズ戦で、オークランド・アスレティックスのファンは球団経営陣が計画するラスベガス移転に抗議するため"逆ボイコット"を実施した。ポストシーズンを思わせる異様な盛り上がりをみせるなかで先発マウンドを託されたのは、藤浪晋太郎(オークランド・アスレティックス)だった。

【動画】162キロの速球で空振り三振に仕留める藤浪

 スタジアム移転に不満を募らせるアスレティックスのファン。少ないときは2000人、前日の同カードは4848人と直近の試合はガラガラの客席で試合が行なわれていたが、この日は2万7759人のファンが球場に集まり、「チームを売却しろ」と抗議した。
 
 そんななかで落ち着いた投球を見せたのが藤浪だ。先頭のヤンディ・ディアズを1球で一ゴロに仕留めると、続くワンダー・フランコから100.8マイル(約162.2キロ)の速球で空振り三振を奪う。続く打者には内野安打を許したものの、ランディ・アロザレーナを左飛に抑え、1回16球を投げ、被安打1、1奪三振、無失点を記録。チームの7連勝に貢献した。

 球場に詰めかけ一体感を見せたファンの姿に現地メディアは驚きを隠しきれない。米スポーツ専門サイト『The Athletic』のメリッサ・ロッカード記者は、「フジナミがゴロを奪うと、『チームを売却しろ』の抗議は大きくなった。プレーオフの気分だ!」と伝えた。また米放送局『ESPN』のリポーター、ベン・ロス氏は、「プレーオフの試合のようなエネルギーが溢れている!」と驚嘆の声を漏らす。

 多くのファンの前で豪速球を披露した日本人右腕。"制球力"を課題とする彼だが、この日は安定したピッチングで、試合を盛り上げた。

構成●THE DIGEST編集部

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