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プロ野球

「師匠にいい所を見せられた!」鈴木将平が先輩・秋山翔吾の前で献身的な活躍を披露!松井監督も高評価【西武】

岩国誠

2023.06.19

18日の広島戦では2打数2安打、2打点と献身的な活躍を見せた鈴木。写真:岩国誠

18日の広島戦では2打数2安打、2打点と献身的な活躍を見せた鈴木。写真:岩国誠

 球団初の交流戦最下位が確定している西武。交流戦最後の試合となった6月18日の広島戦では、眠っていた打線が奮起した。

 3点を追う4回。7番・長谷川信哉が8試合ぶりの4号2ランを放ち、反撃の狼煙を上げた。これがチームにとっても実に8試合ぶりの本塁打だった。そこから5回に渡部健人の2号2ランで勝ち越し。7回には外崎修汰がチームトップの9号2ランを放つと、9回には岸潤一郎がとどめの1号2ランと、終わってみれば今季最多の11得点で快勝。連敗を7で止め、苦しかった交流戦を締め括った。

「長谷川の一発は(打線に)火をつける意味でも非常に良かったですし、渡部はなかなか一発が出ていなかったですけど、チームにとっても、本人にとっても大きな一発だったと思います。トノに一発も出ましたが、岸もね。チームとして、なんとか乗り切る、乗り越えるという意味では、若い力は必要ですし、気持ちもそうですがなんとか出てきてくれるんじゃないかと思います」
 
 試合後、松井稼頭央監督が語ったように、リーグ戦再開に向け期待を持たせる圧勝劇。4月15日以来の2桁得点、そして今季最多タイとなる4本塁打とその破壊力に目が奪われてしまうが、前日に引き続き2番に入った鈴木将平の献身ぶりも忘れてはならない。

 初回に失策絡みで3点を失う重苦しい立ち上がりで、打線は3回までノーヒット。この日が初先発となったドラフト5位ルーキー・河野佳を打ちあぐねていた。そんななかで鈴木は1、2打席目に四球を選んで出塁。1点ビハインドの5回には、1死三塁から、外角のフォークを逆方向へしっかり飛ばして犠牲フライ。同点に追いつき、試合を振り出しに戻した。

 そして、7回には2死から中前安打で出塁し、外崎の2ランホームランにつなげると、3点差に迫られた9回には、インコースに入ってきたスライダーを強振。エラーで出塁したランナーを還し、貴重な追加点をあげた。この試合、全ての打席で結果を残したと言えるだろう。

「(5打席全て)内容はありました。打ちにいくときと、いかないとき。それがきっちり区別できたっていうところがすごく良かったと思います。1、2打席目のフォアボールで心理的にも楽になって、思い切っていけたのはありました。今日はすごく自信がつく1日になったと思います」

 前日は2安打1打点。3打席目の三塁ゴロも、サード・田中広輔の好守備に阻まれたヒット性の打球だった。「(他の打席で)補ったのはいいんですけど、どっか(違う方向)に投げてくれないかなと思って走ってました」と笑って振り返るほど、連日の打撃に好感触を得ていた。
 
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