専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
プロ野球

「師匠にいい所を見せられた!」鈴木将平が先輩・秋山翔吾の前で献身的な活躍を披露!松井監督も高評価【西武】

岩国誠

2023.06.19

 鈴木がその活躍を見せたかった人物が広島にはいる。2019年まで西武に在籍した稀代のヒットメーカー・秋山翔吾だ。かつて自らの意思で、1月に行なっている伊豆・下田自主トレに参加し、2021年まで教えを受けた”師匠”である。

「自分のこととか、(中日の)細川のこととかめちゃくちゃ気にかけて、チェックしてくれているんです。試合前に挨拶したときも『最近打ってたのにな』とか『前の3ベースのタイムリー、良かったな」とか見てくれているんですよね。すごく気にかけてくれるので、本当にお兄ちゃんみたいな感じです」

 その師匠・秋山が練習する姿を久しぶりに見た鈴木は、改めて感じたことがあるという。この3連戦、広島は天候に恵まれ、梅雨が嘘のように強烈な日差しがグラウンドを容赦なく照りつけていた。そんな中でも秋山は練習終了時間いっぱいまで、精力的に体を動かし、センターの位置でノックを受け続けて、声を上げていた。

「率先して動くタイプの方ですし、練習を見ていても、やっぱり全然切り上げないじゃないですか。それを見て、(広島の)若手はもっとやんなきゃなと思っていると思います。自分とは10歳離れているんですが、すごいなと思います」

 その姿に触発されないわけがない。師匠の前で連日の活躍を見せただけでなく、偉大な先輩が守るセンターに2回も打球を運んで見せた。

「狙ってないですよ(笑)。師匠にいい所を見せられたので、それがもっと続けられるように頑張っていきます」
 
 連日、結果を残した鈴木に対し、松井稼頭央監督はどう見ているのか。

「将平は本当に(打線のなかで)いいアクセントと言いますか、5回の犠牲フライはもちろんなんですが、塁に出ること、なんとか繋ぐというところで、チームにとって非常に大きな役割をしてくれてますから、そこ(2番)に置いていたっていうのは、非常に大きいと思います。(ボールへの)コンタクトもそうなんですが、1球でも多く相手に投げさせる非常にいやらしい打者なので、自分の役割という所をしっかり徹底してくれていると思います。そういう繋ぎがないと、得点にはなかなか結びつかないですから」

 現状の西武打線はまだ手探り状態という印象を受けるが、この2戦は2番・鈴木を含めて、捕手以外は打線を動かさず、繋がりを見せている。師匠・秋山からも「右投手でも左でも、関係なく打てる」と高い評価を受けている。当たりが出始めた打線のなかで、自らの個性を活かして定位置を掴み取ることができれば、得点力に苦しんだ西武打線の潤滑油になれるかもしれない。

取材・文●岩国誠

【著者プロフィール】
岩国誠(いわくに・まこと)/1973年3月26日生まれ。32歳でプロ野球を取り扱うスポーツ情報番組のADとしてテレビ業界入り。Webコンテンツ制作会社を経て、フリーランスに転身。それを機に、フリーライターとしての活動を始め、現在も映像ディレクターとwebライターの二刀流でNPBや独立リーグの取材を行っている。

【関連記事】「お前らがやるのは違うだろ」西武の応援団が奏でた“働け働け金子”コールに批判殺到!「選手にもファンにも失礼」

【関連記事】思わず涙するファンも? 西武の応援団に“ゲキ”を飛ばされた金子侑司に元守護神が愛のメッセージ!「過去も現在も未来も絶賛応援中です」

【関連記事】トレバー・バウアーに新たな性的疑惑が浮上!「レイプして妊娠させ、喉にステーキナイフを突きつけた」
 

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号