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「オオタニは並外れている!」大谷翔平のポテンシャルに敵将も脱帽!ブルペンゲームで快勝も二刀流パフォーマンスをべた褒め「彼のファンだ」

THE DIGEST編集部

2023.06.22

今季15度目の二刀流デーで臨んだ大谷。投げては5安打1失点の好投も打つ方では3打数無安打に終わった。(C)Getty Images

 ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は現地21日、本拠地でのロサンゼルス・ドジャース戦に「2番・投手兼指名打者」で先発出場。7回1失点、12奪三振の好投を見せたものの、バットでは3打数無安打に終わり2試合連続ノーヒット。チームも0対2で敗北した。

 今季15度目の先発マウンドに上がった大谷。この日は課題の立ち上がりが好調で、3回までに6つの三振を奪う快投を見せた。4回無死で、先頭打者に一発を浴びたものの、その後は最速100.3マイル(約161.4キロ)の剛速球を武器にドジャース打線をねじ伏せ、チャンスらしいチャンスを与えなかった。

 6回は、アウトすべて三振をマークする圧巻ピッチング。7回にもマイケル・ブッシュから空振りを奪い、計12奪三振でマウンドを降りた。しかし、エンジェルス打線が大谷を援護できず、背番号17の後を受けた中継ぎ陣も9回にソロ弾を打たれ万事休す。ブルペンデーで7人のピッチャーを投入したドジャースの前に攻略の糸口が掴めず、エンジェルスは連夜の完封負けを喫した。
 
 戦略が見事にはまったドジャースのデーブ・ロバーツ監督は「今夜は絵に描いたように完璧だった」とわずか2安打に抑え、2試合連続シャットアウトに成功したリリーフ陣を称えた。

 しかも、対峙したマウンドには米球界で異彩を放つ二刀流スターが立ちはだかった。難敵といえる相手から、この日は5安打を記録。12個の三振を献上しながらも2本のソロホームランで白星を掴み取った。同監督は大谷について「私はファンのように彼を見ている」と胸を躍らせている。

 米紙『Washington Post』などで執筆するグレッグ・ビーチャム記者によると、ロバーツ監督は大谷の底知れないポテンシャルを絶賛している。「オオタニは我々を寄せ付けなかった。むしろ、圧倒されたと言ってもおかしくないだろう。それに加えて、彼は4回も打席に立った。本当に並外れているよ」と二刀流のハイパフォーマンスに脱帽。続けて、「私は第一にドジャースの監督だが、ひとりの野球ファンとしては、彼を称賛せずにはいられない」と現地記者らに語っている。

 MLB公式サイト『MLB.com』のフアン・トリビオ記者による寸評では、「ドジャース戦で初先発したエンジェルスの二刀流スーパースター、ショウヘイ・オオタニ。彼とドジャースブルペン陣のパフォーマンスを考えれば、これはかなりのミスマッチだった」とドジャースの苦戦を予想したが、「しかし、試合は紙の上では行なわれず、エンジェル・スタジアムでは7人のドジャース中継ぎ陣が2安打完封でオオタニを圧倒した」と、見事な作戦勝ちだと評した。

 今オフにフリーエージェント(FA)となる大谷。複数の米メディアはドジャースを移籍先の有力候補のひとつに上げている。結果的に今季3敗目を喫したとはいえ、同じロサンゼルスを本拠地に置くチームに、大谷はあらためて二刀流の価値を強烈に印象付けた。

構成●THE DIGEST編集部

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