ロサンゼルス・エンジェルスの二枚看板が継続していた不敗神話が、ついに止まってしまった。
エンジェルスの大谷翔は現地6月23日、コロラド・ロッキーズ戦に「2番・指名打者」でスタメン出場。打撃好調な二刀流スターは3試合ぶりとなる今季25号ソロを含む5打数3安打1打点と猛打を見せたが、チームは終盤に逆転されて3連敗を喫した。
大谷は初回、相手左腕カイル・フリーランドのチェンジアップをセンターへ弾き返す二塁打。2対2の同点で迎えた5回は、カウント2-1から86.9マイル(約139キロ)のチェンジアップをふたたび捉え、一時勝ち越しとなる右越え25号ソロを叩き込んだ。
敵地が騒然とするなか、もうひとりのエンジェルスの顔も続く。3番マイク・トラウトが4球目を強振し、打球は高々と伸びていってバックスクリーンに吸い込まれた。トラウトの今季16号ホームランも飛び出し、今季7度目の「トラウタニ弾」が炸裂。点差を2点に広げ、エンジェルスが完全に勢いに乗る。
さらに大谷は6回にも右安打を放ち、この試合で猛打賞。今季5度目となるサイクル安打リーチをかけた。
1点差に迫られた8回2死二、三塁。追加点のチャンスで、大谷に5度目の打席が巡ってきた。三塁打が出ればサイクルヒット達成だったが、フルカウントから二刀流のバットは惜しくも空を斬り、またも快挙を逃した。
ところがその裏、思わぬ展開が待っていた。エンジェルスは内野陣のエラーもあって1死満塁のピンチを招くと、4番手クリス・デベンスキーが4番エリアス・ディアスに痛恨の逆転グランドスラムを被弾。終盤で一気に試合をひっくり返されてしまい、フィル・ネビン監督も茫然自失。反撃したい9回はトラウトからの好打順だったが、あえなく三者凡退でゲームセット。ナ・リーグ西地区最下位に沈む相手に悪夢の逆転負けを食らった。
大谷とトラウトのアベック弾が飛び出した今季の試合は、ここまで不敗が続いていたが、ついに7度目で黒星が付いた。日米のスーパースターから快音が飛び出しても勝てなかったエンジェルスに、現地メディアは辛辣な評価を並べている。
米スポーツ専門局『ESPN』で放送された番組『Sports Center』は、土壇場で大逆転勝ちしたロッキーズの試合を取り上げた。司会者は「エンジェルスにとっては、最悪の負け方になってしまった」とコメントを残し、終盤のゲームプランを問題視した。
ほかにも、エンジェルスの番記者を務める『MLB.com』のレッド・ボリンジャー記者は試合の寸評記事を配信し、「エンジェルスの両雄がホームランを放った試合は6戦全勝だった。その完璧な記録は金曜の夜、クアーズ・フィールドでのシリーズ開幕戦で敗北を喫し、悔しい形で幕を閉じた」と苦虫を潰す。
加えて、「ショウヘイ・オオタニにとってはメジャー最多の25号、トラウトにとっては16本目の本塁打を台無しにされてしまった」と記し、リードを守り切れなかった中継ぎ陣とともに、逆転のきっかけを作った拙守を酷評。ネビン監督は「このボールパークで勝つには十分な得点ではなかった」と意気消沈し、球場を後にしている。
日本のファンの間でもふたたび「なおエ」のワードが飛び交った今日のゲーム。この敗戦でア・リーグ西地区首位テキサス・レンジャーズとのゲーム差も6に広がった。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】勢い止まらず!大谷翔平が特大25号弾!!
【動画】トラウトも続く!今季7度目のトラウタニ弾!!
【関連記事】「あの球を打ちにいける人間は地球上で彼だけだ」大谷翔平に25号ソロを許したロ軍左腕が脱帽! 日米通算200号は“衝撃の悪球打ち”
エンジェルスの大谷翔は現地6月23日、コロラド・ロッキーズ戦に「2番・指名打者」でスタメン出場。打撃好調な二刀流スターは3試合ぶりとなる今季25号ソロを含む5打数3安打1打点と猛打を見せたが、チームは終盤に逆転されて3連敗を喫した。
大谷は初回、相手左腕カイル・フリーランドのチェンジアップをセンターへ弾き返す二塁打。2対2の同点で迎えた5回は、カウント2-1から86.9マイル(約139キロ)のチェンジアップをふたたび捉え、一時勝ち越しとなる右越え25号ソロを叩き込んだ。
敵地が騒然とするなか、もうひとりのエンジェルスの顔も続く。3番マイク・トラウトが4球目を強振し、打球は高々と伸びていってバックスクリーンに吸い込まれた。トラウトの今季16号ホームランも飛び出し、今季7度目の「トラウタニ弾」が炸裂。点差を2点に広げ、エンジェルスが完全に勢いに乗る。
さらに大谷は6回にも右安打を放ち、この試合で猛打賞。今季5度目となるサイクル安打リーチをかけた。
1点差に迫られた8回2死二、三塁。追加点のチャンスで、大谷に5度目の打席が巡ってきた。三塁打が出ればサイクルヒット達成だったが、フルカウントから二刀流のバットは惜しくも空を斬り、またも快挙を逃した。
ところがその裏、思わぬ展開が待っていた。エンジェルスは内野陣のエラーもあって1死満塁のピンチを招くと、4番手クリス・デベンスキーが4番エリアス・ディアスに痛恨の逆転グランドスラムを被弾。終盤で一気に試合をひっくり返されてしまい、フィル・ネビン監督も茫然自失。反撃したい9回はトラウトからの好打順だったが、あえなく三者凡退でゲームセット。ナ・リーグ西地区最下位に沈む相手に悪夢の逆転負けを食らった。
大谷とトラウトのアベック弾が飛び出した今季の試合は、ここまで不敗が続いていたが、ついに7度目で黒星が付いた。日米のスーパースターから快音が飛び出しても勝てなかったエンジェルスに、現地メディアは辛辣な評価を並べている。
米スポーツ専門局『ESPN』で放送された番組『Sports Center』は、土壇場で大逆転勝ちしたロッキーズの試合を取り上げた。司会者は「エンジェルスにとっては、最悪の負け方になってしまった」とコメントを残し、終盤のゲームプランを問題視した。
ほかにも、エンジェルスの番記者を務める『MLB.com』のレッド・ボリンジャー記者は試合の寸評記事を配信し、「エンジェルスの両雄がホームランを放った試合は6戦全勝だった。その完璧な記録は金曜の夜、クアーズ・フィールドでのシリーズ開幕戦で敗北を喫し、悔しい形で幕を閉じた」と苦虫を潰す。
加えて、「ショウヘイ・オオタニにとってはメジャー最多の25号、トラウトにとっては16本目の本塁打を台無しにされてしまった」と記し、リードを守り切れなかった中継ぎ陣とともに、逆転のきっかけを作った拙守を酷評。ネビン監督は「このボールパークで勝つには十分な得点ではなかった」と意気消沈し、球場を後にしている。
日本のファンの間でもふたたび「なおエ」のワードが飛び交った今日のゲーム。この敗戦でア・リーグ西地区首位テキサス・レンジャーズとのゲーム差も6に広がった。
構成●THE DIGEST編集部
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