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「歴史的な一夜だ!」敵地も喝采送ったエ軍の28安打&25得点完勝に米記者も破顔一笑「3者連続本塁打から楽しいトリビアが始まった」

THE DIGEST編集部

2023.06.25

球団新記録の25得点で快勝したエンジェルス。大谷(左)は5安打4打点を放ったモニアック(右)と喜びを分かち合った。(C) Getty Images

 ロサンゼルス・エンジェルスは現地6月24日、敵地でコロラド・ロッキーズと対戦し、大谷翔平は「2番・指名打者」で先発出場した。この日のエンジェルスは打線が大爆発し、8回までに球団新記録となる25得点を積み重ねた。チームの歴史を塗り替える猛攻を浴びせ、25対1で大勝した。

 2点を先取したエンジェルスは3回、マイク・トラウト、ブランドン・デュルーリー、マット・タイスによる3者連続ソロアーチが飛び出した。この号砲を皮切りにエンジェルス打線が火を噴き、ロッキーズ先発チェース・アンダーソンをノックアウト。

 だが、エンジェルスの勢いは止まらず2番手にも襲いかかり得点を重ねると、8番ミッキー・モニアックが右中間へ2ラン本塁打を叩き込み13得点目。序盤でロッキーズの息の根を完全に止めた。

 その後も、エンジェルスの快音は鳴りやまず、4回にもデビッド・フレッチャーの今季1号3ランを含む7安打で8得点。2イニング連続の打者一巡で、試合の流れを一気に引き寄せた。 

 6、8回にも追加点を挙げ、終わってみれば計28安打。前日逆転負けの借りを大きく返す爆勝劇でロッキーズを打ち負かした。
 
 球団記録を更新する完勝劇に現地メディアも驚きを隠せない。エンジェルス番記者を務める『MLB.com』のレッド・ボリンジャー記者は「エンジェルスがクアーズ・フィールドで歴史的な一夜を飾った」と手放しで称賛。「24点差での勝利は、球団史上最大であり、1900年以降では3番目に大きい点差だ」と伝え、偉大な記録に衝撃を受けた。

 同記者はさらに、「エンジェルスは4回までに23得点を挙げたが、これは1922年8月25日のシカゴ・カブス(25得点)、1894年6月6日のピッツバーグ・パイレーツ(24得点)に次ぐMLB史上3番目の記録だ」と情報を付け足し、「すべては、トラウトら3者連続本塁打が飛び出したことから、楽しいトリビアが始まった」と序盤の一発攻勢が、この試合を決定的なものにしたと強調した。

 フィル・ネビン監督も、ド派手な花火について言及。「ビッグボーイズがあのようなバッティングを披露すると、ベンチは大きく活気づく」とクリーンナップの3連発を絶賛。歴史的勝利に鼻を高くした。
 
 大量得点で敵地ファンからも喝采が送られたエンジェルス。チームはヒューストン・アストロズを抜き、ア・リーグ西地区2位に浮上した。歴史的大勝を収め、ここから上昇気流に乗っていけるのか。9年ぶりのポストシーズン進出へ、大事な戦いは続く。

構成●THE DIGEST編集部

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