現地7月4日、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平が敵地でのサンディエゴ・パドレス戦に「3番・投手兼指名打者」で先発出場。今季17度目の二刀流で臨んだが、2者連続ホームランを浴びるなど精彩を欠き、今季ワーストタイの5失点で降板。チームも惨敗し、大谷は今季4敗目を喫した。
強力打線を誇るパドレスを初回、三者凡退で終えた大谷。2、3回はともに併殺打で無失点に抑えたが、4回に捕まった。2死から中前打、四球で一、二塁のピンチを招くと、6番ジェイク・クローネンワースに初球を右中間に運ばれ、2点を先取された。
味方が1点を返した直後の5回、大谷は先頭打者を四球で歩かせると、捕逸、左前打で無死一、三塁と再びピンチに。だが、ギアを一段階上げた二刀流スターは2番ホアン・ソトを97.4マイル(約156.7キロ)のフォーシームで空振り三振。3番フェルナンド・タティースJr.も見逃し三振に斬り、ゼロで抑えた。
ところが6回、ザンダー・ボガーツとクローネンワースに連続本塁打を許し、次打者への1球目が捕手も捕球できないほど、大きく外れてしまった。その直後、トレーナーやフィル・ネビン監督らがマウンドに来て、大谷は途中降板。この回1アウトも取れず、8勝目を目指したマウンドは5回0/3(86球)、7安打、4四球、5三振、5失点だった。
一方、バットの方も空振り三振、左飛、一ゴロとパッとせず。1対8で迎えた9回、エンジェルスは2番テーラー・ウォードが右安打で出塁すると、ネビン監督は次打者の大谷に24歳のジョー・アデルを代打に送り、異才をベンチに下げた。
アデルはタイムリー三塁打で期待に応えると、土壇場で打線がつながり出したエンジェルスは打者一巡の猛攻で4点を挙げる。追い上げムードのなか、なおも2死満塁と一打逆転のチャンスだったが、最後はウォードが二ゴロに終わり、ゲームセット。反撃実らず、5対8でエンジェルスは2連敗となった。
構成●THE DIGEST編集部
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