プロ野球

【2023ドラフト候補ランキング|21~30位】愛知リーグの本格派が圏外から一気にランクイン!高校No.1捕手も登場<SLUGGER>

西尾典文

2023.07.10

名城大の岩井(左)は前回圏外から一気に25位へ。報徳学園・堀(右)は高校球界屈指の捕手として知られる。写真:西尾典文、THE DIGEST編集部

 1月1日に公開した前回のランキングから半年。春のシーズンを経て、夏を迎えた現時点で、各ドラフト候補たちの現状はどうなっているだろうか。最新版のランキングをお届けしよう。今回は31~20位だ。

▼30位:尾崎完太[投手・法政大](前回順位:圏外)
(おざき・かんた/左投左打/滋賀学園高)

 今年の東京六大学を代表する本格派左腕。上背はそれほどないが、右足を高く上げて全身を大きく使い、高い位置から投げ下ろす140キロ台後半のストレートは勢いがある。また最近では珍しい大きいカーブも操り、緩急を使えるのも魅力だ。昨年秋まではボールの割に結果がなかなかついてこなかったが、この春は4勝0敗、防御率1.28と見事な成績を残した。
#本格派左腕 #大きいカーブ

▼29位:横山聖哉[遊撃手・上田西高](前回順位:圏外)
(よこやま・せいや/右投左打)

 今年の高校球界を代表するショート。この1年間で体つきが見違えるほど大きくなり、それに比例するように攻守ともスケールアップを果たした。流れるようなフットワークと安定したスローイングは高校生離れしており、投手としても140キロ台後半のスピードを誇る。打撃も悪い癖がなく、思い切りの良さが持ち味だ。夏の活躍次第では上位指名も見えてくるだろう。
#三拍子 #打てるショート
▼28位:草加勝[投手・亜細亜大](前回順位:45位)
(くさか・まさる/右投左打/創志学園高)

 高校時代は西純矢(阪神)の控え投手だったが、亜細亜大で大きく成長。昨年秋は最優秀防御率のタイトルを獲得すると、この春もリーグトップの6勝をマークしてベストナインと最優秀投手を受賞した。コーナーを突く制球力と、フォームにも変化をつける投球術は出色。細身だが9回を投げ切るスタミナもあり、プロでも先発タイプとして期待される。
#タフネス右腕 #先発タイプ

▼27位:平野大地[投手・専大松戸高](前回順位:22位)
(ひらの・だいち/右投右打)

 今年の関東を代表する高校生右腕。本格的に投手に専念したのは高校入学後だが、2年夏には早くも150キロもマークしている。昨年秋は故障で出遅れ、センバツも本調子とは言えない内容だったが、それでも常葉大菊川を完封するなどさすがの投球を見せた。選抜以降は短いイニングの登板が多かったが、練習試合では徐々に調子を上げてきているだけに、夏は万全の状態での投球に期待したい。
#150キロ投手 #試合を作れる

▼26位:富士隼斗[投手・平成国際大](前回順位:18位)
(ふじ・はやと/右投右打/大宮東高)

 関甲新リーグに現れた快速右腕。高校時代は公式戦の登板はなかったが、大学で飛躍的な成長を遂げ、昨年秋はノーヒット・ノーランも達成した。昨年12月に行われた大学日本代表候補合宿でも参加した全投手の中で最速となる155キロもマーク。変化球のコントロールや投球術には課題が残り、突如崩れるのも気になるが、球威は今年の候補でも指折りと言えるだろう。
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