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「5億ドル?それとも6億ドル?」今オフ大谷翔平の“価値”を米メディアが独自見解!二刀流スターの数値化に難色「単純明快ではない」

THE DIGEST編集部

2023.07.12

3年連続3度目の球宴に出場した大谷。(C)Getty Images

 1日限りの祭典の最中も、この男の去就が話題となっていた。

 現地時間7月11日、T-モバイルパークでMLBオールスターゲームが開催され、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は「2番・指名打者」でア・リーグのスタメンに名を連ねた。

 3年連続3度目の出場となった今回は2度打席に立ち、1打席目は空振り三振、第2打席は四球という結果に終わった。自身が狙っていたホームランは出なかったものの、球場全体は大谷がバッターボックスに立つだけで大きな盛り上がりを見せた。シアトル・マリナーズの本拠地だったことで、スタンドからは大谷に対し「シアトルに来て」といった歓声が沸き起こるなど、二刀流スターへの関心の高さが如実に表われていた。

 グラウンドの中だけではない。さまざまな場面で話題を提供してきた大谷には、現地メディアからも当然のように熱い視線が注がれていた。

 試合前日。今季終了後にフリーエージェント(FA)となる偉才には、トレード移籍の噂が後を絶たない。そんな渦中の当人は、現地記者から今後の去就についての質問が投げかけられると、「秘密です」と口を閉ざし明言を避けた。

 米ユタ州のニュースサイト『The Salt Lake Tribune』はオールスターゲームを控えるなか、「オールスターの目玉は、今オフ最大の注目選手であるショウヘイ・オオタニだ」と銘打った記事を配信。「スーパースターは、エンジェルスとの契約が今シーズン限りで終了する」と伝え、日本人スターにフォーカスしている。
 
 記事内では、「オオタニは今オフFAを控えており、野球界が見たこともないような契約によって、最大の注目を集めるだろう」と指摘。ほかにも「彼にどれだけの価値があるかを数値化するのは単純明快ではない」と強調し、「投手として、打者として両方の価値を考慮した数字をどのように算出するのだろうか?」と唯一無二の二刀流パフォーマンスに感銘しながら、FAとなった際の契約内容にも言及している。

 そのうえ、「5億ドルか? それとも6億ドルなのか?」と巨額契約となることを見通しながら、「マイク・トラウトが結んだ4億2650万ドルの12年契約や、アーロン・ジャッジが昨オフに結んだ3億6000万ドルの契約は、それに比べれば小さなものに見えるかもしれない」と見解を述べ、北米のプロスポーツ界で最も高額な契約を大谷が打ち立てるかもしれないと期待を寄せている。

 エンジェルスのフィル・ネビン監督は、大谷がオールスターブレイク明け初戦のヒューストン・アストロズ戦(現地14日)で先発登板することを明言している。もちろん、チームは9年ぶりのプレーオフ進出を目指し、借金生活からの巻き返しを狙っている。個人タイトル争いもさらに盛り上がりを見せていく中、シーズン後半戦も背番号17が、球界の話題をさらうことになりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】入場で大歓声を受ける大谷翔平

【動画】「シアトルに来い!」地元ファンから勧誘を受ける大谷翔平

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