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「一生に一度の現象」である大谷翔平はトレードすべきか? 引き留めるべきか? 複数の米専門家が見解

THE DIGEST編集部

2023.07.14

ア・リーグ本塁打ランキングで独走する大谷。果たして、その去就の行方は? (C) Getty Images

 大谷翔平をトレードに出すべきか否か――。いま米球界で最もホットなトピックの一つだ。

 米メディア『CBS SPORTS』は現地7月13日、公式サイト上において、「エンジェルスはデッドラインでショウヘイ・オオタニをトレードするだろうか?」と題した記事を掲載。複数の専門家たちが大谷の近未来について意見を述べている。

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 まずR・J・アンダーソン氏は、エンジェルスのポストシーズン進出の可能性が低いことを考えれば「トレードに応じるべき」という見解。とりわけドジャースやメッツのように資金力が豊富な球団であればエンジェルスにとっても価値のある話だとしている。

 一方で、マット・スナイダー氏は「大谷は一生に一度の現象であり、エンジェルスは彼に残る価値があると説得するためにできる限りのことをするだろう」という意見だ。続けて、「現時点ではプレーオフ進出の可能性は低いが、エンジェルスが何らかの形でありそうもないことをやり遂げ、プレーオフに進出すれば大谷をフリーエージェントでチームに留める可能性はおそらく急上昇するだろう」と見解を示し、今オフのFA後もチームに引き留めるためには、大谷をトレードせずなんとしてでもプレーオフ進出を勝ち取らなければならないとした。

 またマイク・アクシサ氏も大谷のトレードはエンジェルスに莫大な利益をもたらすものの、大谷をトレードすることはないだろうと予想。「彼らはデッドラインまでポストシーズンレースを戦い抜く立場にあるが、その場合オーナーのアルテ・モレノはオオタニを引き留めて前進するだろうと予想している」と見解を述べた。また、大谷が今季爆発的な打棒を継続し、60本以上の本塁打を打つ可能性を見込めば、トレードはリスクになるとし、エンジェルスとしては「戦力の駒を増やすのが最善策であり、野球にとってはオオタニをポストシーズンに出場させるのがベストだろう」としている。

 現在ア・リーグ断トツトップの本塁打32本を放ち、投げては7勝4敗、同リーグ3位の132奪三振を誇る二刀流スター。果たして、8月1日のデッドラインにはどのような展開が待ち受けているのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部
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