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大谷翔平が高校卒業後すぐにMLBに挑戦しなかった理由。“二刀流”誕生の秘話をバーランダー氏が探り出す!

THE DIGEST編集部

2023.07.15

“二刀流”として活躍を続けている大谷翔平。彼に“二刀流”の選択肢を与えたのが日本ハムだった。(C)Getty Images

 大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)が"二刀流"として世界に羽ばたいた秘話が、7月14日にNHKで放送された「翔平を追いかけて」で明かされた。

 同ドキュメンタリー番組を制作したのは、大谷をこよなく愛する米放送局『FOX Sports』のアナリスト、ベン・バーランダー氏だ。二刀流スターとなった彼を育んだ日本の地を自らの目で確かめたうえで、大谷にも直接インタビューしてつくられた作品だ。

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 ベーブ・ルース以来の歴史を築き、連日のように球場を沸かせる大谷。投打で躍動する彼の秘訣にバーランダー氏が迫った。「18歳の時にメジャー挑戦という夢は手の届くところにあったのに、日本に残ることにしたのはどうして?」と直球質問を投げかけた。

 これに大谷は、「メジャーリーグのスカウトの人を含めて、日本のスカウトの方もほとんどピッチャーの話で、バッターとして評価してもらっていなかった」と明かしたうえで、「ピッチャーをやるという選択肢で最初からメジャーリーグに行ったほうが、最終的に大きい選手になれると思っていたので行きたいなとは思っていました」と当時を振り返った。
 
 そんな彼に二刀流の提案をしたのが日本ハムだった。「自分でも2つやるという選択肢はあると思っていなかった」と口にした大谷は、「2つやるという選択肢が出来て、やってみたいなという気持ちになりました」と日本で"二刀流"の道を歩む決断をしたのだ。

 バーランダー氏は「当時メジャーに進んでいたら二刀流じゃなかった?」と問いかければ、「やってないと思いますね。そういう選択肢がもちろんなかった。自分のなかでもなかったので、ピッチャーとしてやっていくことになっていたと思います」と感慨深げに話した。

 自ら道を切り開く背番号17は、2023シーズン前半も驚異的なパフォーマンスを見せており、32本塁打(MLBトップ)、71打点(AL2位)、OPS1.050(MLBトップ)という打撃成績を残しながら、投げては7勝4敗、防御率3.32、132奪三振(MLB4位)をマークする。現地7月14日から始まる後半戦も、そんな彼から目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部

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