オールスター・ゲームも終わり、プロ野球はいよいよ後半戦に突入する。その前に、パ・リーグ6球団の前半戦の戦いぶりを改めて振り返り、通信簿形式(A~D)で採点した。シーズンの山場へ向け、一気に加速するのは一体どのチームだろうか?
■オリックス
49勝32敗2分 勝率.605(1位)得失点差+59
評価:A
チームOPS.695はリーグベスト、防御率2.97は2位と攻守両面で充実。開幕から毎月作り続けた貯金は17まで膨らみ、リーグ3連覇へ向けて死角なしとさえ思わせる。自慢の先発陣は例年どおり沢村賞級の成績を残す山本由伸を筆頭に、山下舜平大が新人王筆頭候補の活躍を続けて一層強固になった。打線も主力の不振や故障を物ともせず、新加入組をうまく戦力に加えながら、リーグ最多の70本塁打を放つなど得点力を増している。あえて課題を挙げるとすれば走塁・守備面で、29盗塁はリーグ最少で守備指標UZR-14.9はワースト2位と、細かな部分に綻びが見え隠れしている。
【前半戦MVP】頓宮裕真
打率.318と思わぬハイアベレージを維持して、首位打者に立つ大ブレイク。すでに昨季と同じ11本塁打を放つなど持ち前のパワーも発揮し、打線の大きな上積みになっている。
■ロッテ
42勝32敗4分 勝率.568(2位)得失点差+6
評価:B+
得失点差が示すように投打で大きな強みは作れなかったが、1点差試合で19勝11敗と粘り強さを発揮して首位に3.5ゲーム差の2位と好位置につけた。投手陣は先発の種市篤暉やメルセデス、救援では西村天裕など、新加入組が戦力に厚みを加えている。ただ、打線はリーグ最少の55本塁打と、相変わらずパワー不足。守備指標UZR-17.1もリーグワーストと精彩を欠く。上位のオリックスとソフトバンク相手にはそれぞれ負け越しが1つずつのつばぜり合いで、それぞれ10試合以上の直接対決が残された後半戦にどれだけ白星を積み重ねられるかがカギを握りそうだ。
【前半戦MVP】佐々木朗希
12先発のうち8試合で2ケタ奪三振を記録し、防御率1.48や121奪三振でリーグ1位に立つ。奪三振率13.78や被打率.151もベストと打者をねじ伏せ続け、沢村賞獲得も視野に入る。 ■ソフトバンク
43勝37敗2分 勝率.538(3位)得失点差+17
評価:B
6月までは順調に毎月勝ち越していたが、7月は27年ぶりの9連敗を喫する大失速で前半戦を終えた。モイネロの左ヒジ手術による長期離脱決定も影を落としているが、6月に一軍へ合流した有原航平とスチュワート・ジュニアが持ち味を発揮し始めている点は明るい話題だ。主砲の柳田悠岐がリーグベストのOPS.913を記録するなど強打健在で、近藤健介の加入効果で打線は同1位の出塁率.318を記録しているが、56本塁打がロッテとほぼ同じと長打力不足が響いて得点が伸び悩んでいる。今季も二軍で打撃二冠のリチャードには、停滞打破の起爆剤として期待したくなるが。
【前半戦MVP】近藤健介
リーグベストの出塁率.416を記録するなど新天地でも持ち味を発揮しながら、自己最多の12本塁打を放った。外野守備向上のデータもあり、総合指標WAR4.3は他の追随を許さない。
■楽天
39勝43敗1分 勝率.476(4位)得失点差-45
評価:C
3・4月から毎月3つ以上の負け越しと序盤から低空飛行が続いたが、7月に11勝3敗と息を吹き返して土俵際で踏み止まっている。打線全体の四球率9.1%と三振率17.2%はいずれもリーグベストで、リーグ最多の61盗塁も決めた。主砲の浅村栄斗がいずれもリーグ最多の18本塁打と50打点を記録するなど、得点力は上位チームと比較しても見劣りしない。課題は投手陣で、防御率3.55だけでなく奪三振率6.44もリーグワーストと先行きも不安だ。先発は技巧派が多く、ブルペンも不安定な状況で、難攻不落の守護神・松井裕樹の登板機会をどれだけ増やせるか。
【前半戦MVP】浅村栄斗
4試合でマルチホーマーを記録し、2ストライクのカウントでも8本塁打と粘り強さを発揮している。一挙に3年ぶりの本塁打王と5年ぶりの打点王獲得が見えてきた。
■オリックス
49勝32敗2分 勝率.605(1位)得失点差+59
評価:A
チームOPS.695はリーグベスト、防御率2.97は2位と攻守両面で充実。開幕から毎月作り続けた貯金は17まで膨らみ、リーグ3連覇へ向けて死角なしとさえ思わせる。自慢の先発陣は例年どおり沢村賞級の成績を残す山本由伸を筆頭に、山下舜平大が新人王筆頭候補の活躍を続けて一層強固になった。打線も主力の不振や故障を物ともせず、新加入組をうまく戦力に加えながら、リーグ最多の70本塁打を放つなど得点力を増している。あえて課題を挙げるとすれば走塁・守備面で、29盗塁はリーグ最少で守備指標UZR-14.9はワースト2位と、細かな部分に綻びが見え隠れしている。
【前半戦MVP】頓宮裕真
打率.318と思わぬハイアベレージを維持して、首位打者に立つ大ブレイク。すでに昨季と同じ11本塁打を放つなど持ち前のパワーも発揮し、打線の大きな上積みになっている。
■ロッテ
42勝32敗4分 勝率.568(2位)得失点差+6
評価:B+
得失点差が示すように投打で大きな強みは作れなかったが、1点差試合で19勝11敗と粘り強さを発揮して首位に3.5ゲーム差の2位と好位置につけた。投手陣は先発の種市篤暉やメルセデス、救援では西村天裕など、新加入組が戦力に厚みを加えている。ただ、打線はリーグ最少の55本塁打と、相変わらずパワー不足。守備指標UZR-17.1もリーグワーストと精彩を欠く。上位のオリックスとソフトバンク相手にはそれぞれ負け越しが1つずつのつばぜり合いで、それぞれ10試合以上の直接対決が残された後半戦にどれだけ白星を積み重ねられるかがカギを握りそうだ。
【前半戦MVP】佐々木朗希
12先発のうち8試合で2ケタ奪三振を記録し、防御率1.48や121奪三振でリーグ1位に立つ。奪三振率13.78や被打率.151もベストと打者をねじ伏せ続け、沢村賞獲得も視野に入る。 ■ソフトバンク
43勝37敗2分 勝率.538(3位)得失点差+17
評価:B
6月までは順調に毎月勝ち越していたが、7月は27年ぶりの9連敗を喫する大失速で前半戦を終えた。モイネロの左ヒジ手術による長期離脱決定も影を落としているが、6月に一軍へ合流した有原航平とスチュワート・ジュニアが持ち味を発揮し始めている点は明るい話題だ。主砲の柳田悠岐がリーグベストのOPS.913を記録するなど強打健在で、近藤健介の加入効果で打線は同1位の出塁率.318を記録しているが、56本塁打がロッテとほぼ同じと長打力不足が響いて得点が伸び悩んでいる。今季も二軍で打撃二冠のリチャードには、停滞打破の起爆剤として期待したくなるが。
【前半戦MVP】近藤健介
リーグベストの出塁率.416を記録するなど新天地でも持ち味を発揮しながら、自己最多の12本塁打を放った。外野守備向上のデータもあり、総合指標WAR4.3は他の追随を許さない。
■楽天
39勝43敗1分 勝率.476(4位)得失点差-45
評価:C
3・4月から毎月3つ以上の負け越しと序盤から低空飛行が続いたが、7月に11勝3敗と息を吹き返して土俵際で踏み止まっている。打線全体の四球率9.1%と三振率17.2%はいずれもリーグベストで、リーグ最多の61盗塁も決めた。主砲の浅村栄斗がいずれもリーグ最多の18本塁打と50打点を記録するなど、得点力は上位チームと比較しても見劣りしない。課題は投手陣で、防御率3.55だけでなく奪三振率6.44もリーグワーストと先行きも不安だ。先発は技巧派が多く、ブルペンも不安定な状況で、難攻不落の守護神・松井裕樹の登板機会をどれだけ増やせるか。
【前半戦MVP】浅村栄斗
4試合でマルチホーマーを記録し、2ストライクのカウントでも8本塁打と粘り強さを発揮している。一挙に3年ぶりの本塁打王と5年ぶりの打点王獲得が見えてきた。
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