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低迷球団から常勝軍団へのトレードにまさかのNO!元19勝左腕のドジャース移籍拒否で思い起こされる「ある事件」<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2023.08.02

移籍確実と思われていたロドリゲスだが、自らトレード拒否権を発動してタイガース残留というまさかの結果に。(C)Getty Images

移籍確実と思われていたロドリゲスだが、自らトレード拒否権を発動してタイガース残留というまさかの結果に。(C)Getty Images

 今年も目まぐるしく選手が移り変わったトレード・デッドライン。8月1日(現地)の期限当日も、ジャスティン・バーランダーがメッツからアストロズへ、ジャック・フラハティがカーディナルスからダイヤモンドバックスへ......といった具合に次から次へと移籍のニュースが飛び込んできた。

 そんな中、「トレードを拒否した」選手も話題を集めた。タイガースのエデュアルド・ロドリゲスだ。レッドソックス時代の19年に19勝を挙げたこともあるベネズエラ出身の先発左腕は今季好調で早くから移籍市場で注目を集め、デッドラインまでに放出されることは確実とみられていた。

 実際、トレードは成立寸前だった。パドレスやドジャースが激しい争奪戦を繰り広げ、ドジャースに移籍することで球団間では合意に至っていた。

 低迷球団から、ここ10年連続でポストシーズンに進出しているMLB屈指の強豪への移籍。普通なら飛んで喜ぶはずだが、何とロドリゲスは契約に盛り込まれていたトレード拒否条項を行使。そのままデトロイトに残ることを選択したのだ。
 どうやら理由は「東海岸に住む家族の近くにいたいから」ということだったらしい。実は、ロドリゲスは昨年、「夫婦間の問題」を理由に6月から2ヵ月間も出場制限リスト入りしたことがあった。しかもしばらく球団との連絡を絶ち、当時のGMを「異常事態だが、とにかく待つしかない」と困惑させたほどの騒動に発展した。

 復帰後、ロドリゲスは「人生にはいろんなことが起きる」とは話したものの、詳細については説明していない。今回のトレード拒否騒動は、この時のことが影響している可能性は大いにありそうだ。

構成●SLUGGER編集部

 
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