甲子園では連日、高校球児たちが汗を流し、必死に戦っている。仲間と笑い合い、仲間と泣き合う姿に、見ているこちらも胸が熱くなり、4年ぶりの声援も聞こえ、スタンドも含めて“結束力”を感じる。
一方、プロ野球はペナントレースがいよいよ佳境を迎える時期であり、甲子園に負けじと熱い戦いが増えてくる。そして、巨人は今季例年以上に“結束力”を高めて戦っている。
前半戦は菅野智之投手がコンディション不良で出遅れ、坂本勇人選手や中田翔選手が怪我で一時離脱するなど、主力を欠いた。その間、戸郷翔征投手が投手陣を牽引し、野手では秋広優人選手、門脇誠選手など若手の台頭もあり、チーム一丸となってカバーしてきた。
しかし、まだみんなが待ちわびる絶対的守護神・大勢投手が戻っていない。大勢投手は昨季、プロ1年目で開幕からクローザーの座を任され、新人ではプロ野球最多タイ記録の37セーブを挙げ、球団では11年ぶりとなる新人王に輝いた。セーブ機会の失敗は一度だけ。「大勢に回せば安心」――誰もがそう信頼していた。
今季は24試合に登板し、2勝14セーブを挙げていた中で、6月30日に右上肢のコンディション不良で選手登録を抹消された。ブルペンの大黒柱、クローザー不在となってしまったのだ――。
そんな絶対絶命のピンチの中、原辰徳監督は、「全員で戦うという意識を持つことは非常に大切なこと」と、強調した。
現在、“代役守護神”を務めているのが、中川皓太投手である。
昨季は腰痛のため、1年間その姿を一軍のマウンドでは見ることはなかった。今季は育成選手として再出発となり、5月15日に支配下復帰した。
一軍に合流した頃に話を聞くと、「まだ自分では(状態は)納得いっていない。投げていくことでしか感覚は戻ってこないので、登板回数を重ねていくしかないですね。身体を気にしながら、少しずつ戻していきたい」。まだ探り探りの状態だった。
そして、当時のチームはというと......。その少し前から“魔の8回”という奇妙な言葉が飛び交っていた。8回に魔物が住んでいるかのごとく、5月2日から6試合連続で8回に失点。スポーツ紙で“魔の8回”という見出しが躍り、ネット上でもその言葉がトレンド入りした。
9回の大勢投手につなぐ勝利の方程式を確立できていないことがチームの課題となっていた。その中で、2019年から3年間セットアッパーとして君臨し、チームを支えてきた“8回の男”大本命の中川投手が戻ってきたことに、安堵した人は多かったであろう。
「終盤にいくにつれて難しさはあると思うけれど、特に目立ったところではないと思っている。他の回で投げるのと変わらないですよ」。本人は自分の“持ち場”について涼しげにこう語り、さすがの風格も見せていたが、一方で「逆にニュースで“魔の8回”とか言われているので、意識しちゃいましたよ。」と笑っていた。
一方、プロ野球はペナントレースがいよいよ佳境を迎える時期であり、甲子園に負けじと熱い戦いが増えてくる。そして、巨人は今季例年以上に“結束力”を高めて戦っている。
前半戦は菅野智之投手がコンディション不良で出遅れ、坂本勇人選手や中田翔選手が怪我で一時離脱するなど、主力を欠いた。その間、戸郷翔征投手が投手陣を牽引し、野手では秋広優人選手、門脇誠選手など若手の台頭もあり、チーム一丸となってカバーしてきた。
しかし、まだみんなが待ちわびる絶対的守護神・大勢投手が戻っていない。大勢投手は昨季、プロ1年目で開幕からクローザーの座を任され、新人ではプロ野球最多タイ記録の37セーブを挙げ、球団では11年ぶりとなる新人王に輝いた。セーブ機会の失敗は一度だけ。「大勢に回せば安心」――誰もがそう信頼していた。
今季は24試合に登板し、2勝14セーブを挙げていた中で、6月30日に右上肢のコンディション不良で選手登録を抹消された。ブルペンの大黒柱、クローザー不在となってしまったのだ――。
そんな絶対絶命のピンチの中、原辰徳監督は、「全員で戦うという意識を持つことは非常に大切なこと」と、強調した。
現在、“代役守護神”を務めているのが、中川皓太投手である。
昨季は腰痛のため、1年間その姿を一軍のマウンドでは見ることはなかった。今季は育成選手として再出発となり、5月15日に支配下復帰した。
一軍に合流した頃に話を聞くと、「まだ自分では(状態は)納得いっていない。投げていくことでしか感覚は戻ってこないので、登板回数を重ねていくしかないですね。身体を気にしながら、少しずつ戻していきたい」。まだ探り探りの状態だった。
そして、当時のチームはというと......。その少し前から“魔の8回”という奇妙な言葉が飛び交っていた。8回に魔物が住んでいるかのごとく、5月2日から6試合連続で8回に失点。スポーツ紙で“魔の8回”という見出しが躍り、ネット上でもその言葉がトレンド入りした。
9回の大勢投手につなぐ勝利の方程式を確立できていないことがチームの課題となっていた。その中で、2019年から3年間セットアッパーとして君臨し、チームを支えてきた“8回の男”大本命の中川投手が戻ってきたことに、安堵した人は多かったであろう。
「終盤にいくにつれて難しさはあると思うけれど、特に目立ったところではないと思っている。他の回で投げるのと変わらないですよ」。本人は自分の“持ち場”について涼しげにこう語り、さすがの風格も見せていたが、一方で「逆にニュースで“魔の8回”とか言われているので、意識しちゃいましたよ。」と笑っていた。
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