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未成年少女との不適切交際疑惑のフランコにメジャー復帰不可能」との声。バウアーに続いて日本球界入りの可能性も?<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2023.08.18

今季、一時はMVP候補にも挙げられていたフランコ。このままMLBから追放されてしまうのだろうか?(C)Getty Images

今季、一時はMVP候補にも挙げられていたフランコ。このままMLBから追放されてしまうのだろうか?(C)Getty Images

 未成年の少女と不適切な関係を持ったとして、現在MLB機構とドミニカ共和国司法当局の捜査の対象となっているワンダー・フランコ(レイズ)。現在は出場制限リストに入っているが、ドミニカ出身のヘクター・ゴメス記者は「MLBで再度プレーできる可能性は極めて低い」という関係者の衝撃的なコメントを紹介している。

 問題の発端はSNSでの告発だった。それによると、フランコは14歳の少女と交際。少女と母親はフランコに対し、2人の関係を口外しない代わりに口止め料20万ドルとメルセデスベンツを要求、フランコがこれを拒んだことから暴露に及んだとされている。

 また、ドミニカ司法当局によると、別の少女からもフランコを告発する動きがあるらしく、フランコがかなり厳しい立場に追いやられていることは間違いなさそうだ。

 マイナー時代から次代のスーパースター候補として期待を集めていたフランコは、2021年に20歳でメジャーデビュー。その年の新人王投票で3位に入ると、オフには11年1億8200万ドルの超長期契約を交わした。今季はここまで112試合に出場して打率.281、17本塁打、30盗塁。初のオールスター出場も果たすなど、レイズの中心選手として活躍していた。そんな若きスーパースターが淫行で球界追放となれば、MLB全体に与える影響も大きい。
 近年、MLBはDVや女性への性暴力に厳しい姿勢で臨んでいる。
2018年はロベルト・オスナ(当時ブルージェイズ)が恋人への暴力沙汰で75試合、昨年4月にはトレバー・バウアー(当時ドジャース)が性的暴行事件で324試合の出場停止処分を受けた。バウアーのケースでは、警察の捜査では不起訴となったにもかかわらず、MLBが独自に厳罰を下した。

 こうしたことから、MLB機構がフランコに対しても厳しい姿勢で臨むであろうことは想像に難くない。そして、処分が明けた後にも茨の道が待っている。オスナにしてもバウアーにしても、処分が明けた後も獲得に動く球団は現れなかった。ファンやメディアからの批判を恐れたからだ。流行りの表現を使えば、彼らはアメリカ球界から「キャンセル」されてしまった。そして、活躍の場を日本に求めたのだ。

 そう考えると、フランコがいずれ日本でプレーすることになっても、決して驚くべきではないのかもしれない。

構成●SLUGGER編集部
 
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