８月18日のDeNA対阪神の試合で起きた"不可解ジャッジ"に、プロ野球OBも疑念を抱いている。

　阪神が１点を追う９回１死一塁、代打に糸原健斗が送られた場面だ。４球目に代走の熊谷敬宥がスタートを切った。捕手の山本祐大が二塁に投じたボールがワンバウンドしやや右に逸れた。これを二塁ベースに入った京田陽太が捕球しタッチに向かう。タイミング的には際どかったが、塁審はセーフと判定した。

【動画】判定はアウト！" 走塁妨害"が疑われた際どいプレーをチェック

　だがDeNAの三浦大輔監督は即リクエストを要求。京田がボールを取る際、ベースを隠すように走者の正面に入っていたため、熊谷のスライディングはベースに届いていなかったことがリプレー映像により明らかになった。

　その後、審判により「セカンドベースのところで走者と野手が接触していますが、妨害とは致しません。よってアウト。プレーを再開します」とアナウンス。すると、今度は岡田彰布監督が"鬼の形相"でベンチを飛び出し、猛抗議を行なった。だがジャッジは覆らず、指揮官は不満げな表情で、ベンチに戻った。
  　この一連のプレーに阪神やDeNAでプレー経験がある元プロ野球選手の野口寿浩氏は、『DAZN』配信の解説で「完全にブロックになっちゃっていますね」「あれだとランナーがベースに到達しようがない」と走塁妨害であると指摘。そして「これを認めてしまうと、この先こういう展開で走ってきたときにブロックをする選手が出てきますよね」と身体を張って止める野手が増えることを懸念し、以下のように続けた。

「あれをやられたらランナーは絶対セーフになれない。あれはちょっとダメだなって気もします」

　初回に先制点を奪いながらも、この判定が響いて追加点を挙げられなかった阪神。結局１対２で逆転負けを喫した。なお２位の広島が巨人に敗れたため、優勝マジックを「28」としている。

構成●THE DIGEST編集部

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