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宿敵レッドソックスにもスウィープ負けでプレーオフ進出確率は0.1%へ...最下位ヤンキースを待ち受ける「粛清のオフ」<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2023.08.21

1992年以来31年ぶりの負け越しが現実味を帯びてきたヤンキース。ブーン監督の解任は避けられない?(C)Getty Images

 ヤンキースの転落ぶりが止まらない。8月18日(現地)からのホームで宿敵レッドソックスを迎えた3連戦で何と3連敗。12日マーリンズ戦から数えて何と8連敗となってしまった。

 現在、チームは60勝64敗でア・リーグ東地区最下位に沈み、ワイルドカード争いでも3位からは9ゲームも離され、データサイト『FanGraphs』によるプレーオフ進出確率は何と0.5%。エンジェルスと同様、終戦ムードが漂っている。

 1993年から続いている連続勝ち越しにも黄信号が灯っているとあって、20日の試合前にはアーロン・ブーン監督とオーナーのハル・スタインブレナー、ブライアン・キャッシュマンGMとのトップ会談が行われたようだが、それも勝利には結びつかなかった。

 こうなると、焦点になってくるのは球団トップの責任問題。ファンからはブーン監督に加えて、補強の失敗が相次ぐキャッシュマンGMを解任するべきという声が高まっているが、関係者によると少なくともキャッシュマンGMは安泰との意見が多い。
 かつてヤンキースのビートライターを務め、現在はESPNで活躍するバスター・オルニーはラジオ番組で「ブライアン・キャッシュマンはおそらく安泰だろう。なぜなら、4年契約の1年目だからだ」と発言している。ただし、不振の責任は誰かが取らなければならない。結果、貧乏くじを引くのはブーン監督というシナリオが有力らしい。

「キャッシュマンもハル・スタインブレナーもアーロン・ブーンを高く評価している。だが、ニューヨークのファンは変化を求めている。スタインブレナーがファンの前に生贄を差し出して『皆さんの声は届いている。だから、我々は監督を交代させる』ということになるかもしれない」

 いずれにしても、粛清人事が行われることはまず間違いない。リベンジを図るべく、大幅なメンバーの入れ替えや大補強に乗り出すことも考えられる。大谷翔平(エンジェルス)の移籍先候補として常に名前が上がるMLB最高の名門球団がどのようなオフを過ごすのか。今から目が離せない。

構成●SLUGGER編集部
 
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