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トミー・ジョン手術を経験したMLB殿堂入り投手、大谷翔平の復帰に期待「またマウンドに戻ることを願っている」

THE DIGEST編集部

2023.09.05

4日のオリオールズ戦を右脇腹の張りで欠場した大谷。(C)Getty Images

4日のオリオールズ戦を右脇腹の張りで欠場した大谷。(C)Getty Images

 サイ・ヤング賞受賞者で、MLB殿堂入りも果たしているジョン・スモルツ氏が、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平の復帰に期待を寄せた。米スポーツ専門局『FOX Sports』のアナリスト、ベン・バーランダー氏のポッドキャスト番組『Flippin’ Bats』で語った。

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 まずスモルツ氏は近年、投手が肘を負傷するケースが増えていると見ており、大谷に限らず「憂慮すべき状況」だと指摘している。「わたしは10年前から言い続けている。今の投手のトレーニング方法や投球方法は、ますますトミー・ジョン手術を増やすことにつながると。それは誰も望んでいない。さらに今の報酬のシステムも、そういった悪しき状況を作り出していると言えるだろう」

 大谷の怪我については、「みんなと同じように、私も残念に思う。それでも彼はマウンドに戻るために全力を尽くすだろう」と投手復帰を期待し、さらに「もし私が球団の人間なら、2つの契約を用意するつもりだ。ひとつは打者としての契約。もうひとつは何らかのインセンティブがついた投手契約だ。肘は治療しなければいけないし、治療せずにはこの先、投げられるようになるとは思えない」とコメントした。
 
 そしてスモルツ氏は大谷の投手寿命を延ばすための選択肢として、「(リリーフに転向する)可能性はあると思う」と、リリーフへの転向についても言及。「ただ、打者として8回や9回に打席に立つことを考えると、(いつ肩をつくるのかなど)難しい面もあるだろう」とも語っている。

「私は大谷がマウンドに戻ってくることを願っているし、投手として挑戦することに期待している。打者と投手を非常に高いレベルでこなす選手だから、ふたたび二刀流を行なえる状況に戻ってもらいたい」

 スモルツ氏はアトランタ・ブレーブス、ボストン・レッドソックス、セントルイス・カーディナルスでプレー。先発として長く活躍し、トミー・ジョン手術を経てリリーフに転向。その後、ふたたび先発に復帰した。通算213勝、154セーブ。1996年にサイ・ヤング賞、1996年と2006年に最多勝利、1992年と1996年に最多奪三振、2002年には最多セーブと最優秀救援投手のタイトルを受賞している。

構成●THE DIGEST編集部

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