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NPBが“メジャーリーガー再生工場”になるまで——助っ人外国人選手“武者修行”の歴史

2019.12.17

来季はレンジャーズでプレーすることが決まったロドリゲス。今後は日本からの「出戻り」がトレンドとなるかもしれない。写真:田中研治

来季はレンジャーズでプレーすることが決まったロドリゲス。今後は日本からの「出戻り」がトレンドとなるかもしれない。写真:田中研治

 中日を退団したジョエリー・ロドリゲスが、総額550万ドルの2年契約でレンジャーズと合意した。レンジャーズは今オフ、今季13勝のカイル・ギブソンや、同12勝のジョーダン・ライルズらと契約するなど投手力強化に注力しており、41ホールドを挙げてセ・リーグ最優秀中継ぎ投手に輝いたロドリゲス獲得もその一環と見られた。

 18年に巨人からカーディナルスに移籍したマイルズ・マイコラスが最多勝のタイトルを獲得したり、元日本ハムのクリス・マーティン(ブレーブス)や元広島のライアン・ブレイジャー(レッドソックス。広島時代の登録名は「ブレイシア」)がリリーフとして活躍するなど、近年は日本からの“出戻り組”の活躍が顕著だ。
 
 だが、NPBで武者修行してメジャーの舞台に返り咲くことは、以前にもあった。歴史的には、こうした“出戻り”の第一号は、1953年に阪急ブレーブスに入団したラリー・レインズだろう。彼の場合はマイナーリーグではなくニグロリーグのシカゴ・ジャイアンツから来日し、リードオフマンとして活躍。首位打者を獲得した54年オフに、インディアンスと契約した。とはいえ、成功例第一号とまではいかなかった。57年にメジャー昇格を果たし、96試合に出場したもののレギュラー定着にまでは至らず、62年に再び阪急へ戻ってきた。
 

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