偉才の去就に、西海岸の名門が熱い視線を注いでいるようだ。
ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は現地9月13日、敵地で行なわれたシアトル・マリナーズ戦のスタメンから外れ、これで10戦連続出場なしに終わった。
大谷は4日の試合前、フリー打撃練習で右脇腹を負傷して以降はフィル・ネビン監督と毎日のように症状を確認。回復を窺っている状態だが、欠場試合数はついに「10」まで伸びた。同監督は、大谷がまだ痛みが残っていることを明かしたうえで、「何も問題がなく感じるようになれば、彼が伝えてくる。今日は、その日ではなかった」と話している。
今オフ、フリーエージェントを迎える大谷には、多くのメジャー球団が水面下で獲得を狙っていた。しかし、右肘靭帯損傷に加え、ここに来て右脇腹の長引く負傷で獲得熱のトーンダウンは否めない。大谷の症状にファンや関係者が気を揉むなか、エンジェルスと同じロサンゼルスを本拠地に置くドジャースだけは、稀代の二刀流戦士に依然として興味を持ち続けているようだ。
地元紙『Los Angeles Times』のディラン・ヘルナンデス記者が掴んだ情報によると、「ドジャースはショウヘイ・オオタニが負傷しているにもかかわらず、彼との契約を望んでいる。オフシーズンは、ずっと追いかけ続けるだろう」と言及。そして、大谷が以前から熱望するヒリヒリした10月を過ごす環境として、「オオタニにとって(ドジャースは)最良の選択肢である」と断言している。
加えて、「ランス・リン、ジョー・ケリー、ブレイク・トライネンを含む主要なベテラン選手の来季オプションを拒否すれば、財政的により柔軟になる可能性がある」とも指摘。大谷獲りへ、ベテラン放出も辞さない構えを示している。
ドジャースは過去10シーズンで9度もナ・リーグ西地区を制している名門で、ポストシーズン進出の常連チーム。今シーズンも88勝57敗で圧倒的な強さを発揮し、同地区首位を独走している。
現在は故障で欠場が続いている大谷だが、今季は投打で異例な数字を残している。打者として打率.304、95打点。44本塁打はア・リーグトップを独走。さらに、打者を評価する指標のひとつである出塁率と長打率を足し合わせたOPSは1.066で、これはメジャー全体で依然トップをキープしている。投手では右肘靭帯を損傷するまで、132イニングを投げて10勝5敗、防御率3.14、167奪三振という成績でシーズンを終えた。
来年大谷がマウンドに登板する可能性は低いが、ドジャースが今オフの獲得に興味を持ち続けている理由として、ヘルナンデス記者は次のように持論を展開している。
「エンジェルスのように、あるいは他のチームのように、彼に過度な負担をかけることはない。ドジャースなら、彼がマウンドに復帰するために必要な専門知識と、復帰後もフィールドに立ち続けるために必要な環境を提供できる。また、ポストシーズンでの戦いを渇望するオオタニにとって、キャリアを決定付けるような挑戦がドジャースならできるはずだ」
さらにヘルナンデス記者は、大谷の代理人であるネズ・バレロ氏が「再び二刀流でプレーすることが最優先事項だ」という条件についても、「(ドジャースは)それを実現させることができるし、10月の野望を損なうことなくできる明確な位置にいる」と自信を持って述べている。
はたして大谷は、来季ドジャースブルーのユニホームに袖を通すのか。エンジェルスは14日(現地)の休養日を挟み、15日から本拠地でデトロイト・タイガースとの3連戦に臨む。
構成●THE DIGEST編集部
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ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は現地9月13日、敵地で行なわれたシアトル・マリナーズ戦のスタメンから外れ、これで10戦連続出場なしに終わった。
大谷は4日の試合前、フリー打撃練習で右脇腹を負傷して以降はフィル・ネビン監督と毎日のように症状を確認。回復を窺っている状態だが、欠場試合数はついに「10」まで伸びた。同監督は、大谷がまだ痛みが残っていることを明かしたうえで、「何も問題がなく感じるようになれば、彼が伝えてくる。今日は、その日ではなかった」と話している。
今オフ、フリーエージェントを迎える大谷には、多くのメジャー球団が水面下で獲得を狙っていた。しかし、右肘靭帯損傷に加え、ここに来て右脇腹の長引く負傷で獲得熱のトーンダウンは否めない。大谷の症状にファンや関係者が気を揉むなか、エンジェルスと同じロサンゼルスを本拠地に置くドジャースだけは、稀代の二刀流戦士に依然として興味を持ち続けているようだ。
地元紙『Los Angeles Times』のディラン・ヘルナンデス記者が掴んだ情報によると、「ドジャースはショウヘイ・オオタニが負傷しているにもかかわらず、彼との契約を望んでいる。オフシーズンは、ずっと追いかけ続けるだろう」と言及。そして、大谷が以前から熱望するヒリヒリした10月を過ごす環境として、「オオタニにとって(ドジャースは)最良の選択肢である」と断言している。
加えて、「ランス・リン、ジョー・ケリー、ブレイク・トライネンを含む主要なベテラン選手の来季オプションを拒否すれば、財政的により柔軟になる可能性がある」とも指摘。大谷獲りへ、ベテラン放出も辞さない構えを示している。
ドジャースは過去10シーズンで9度もナ・リーグ西地区を制している名門で、ポストシーズン進出の常連チーム。今シーズンも88勝57敗で圧倒的な強さを発揮し、同地区首位を独走している。
現在は故障で欠場が続いている大谷だが、今季は投打で異例な数字を残している。打者として打率.304、95打点。44本塁打はア・リーグトップを独走。さらに、打者を評価する指標のひとつである出塁率と長打率を足し合わせたOPSは1.066で、これはメジャー全体で依然トップをキープしている。投手では右肘靭帯を損傷するまで、132イニングを投げて10勝5敗、防御率3.14、167奪三振という成績でシーズンを終えた。
来年大谷がマウンドに登板する可能性は低いが、ドジャースが今オフの獲得に興味を持ち続けている理由として、ヘルナンデス記者は次のように持論を展開している。
「エンジェルスのように、あるいは他のチームのように、彼に過度な負担をかけることはない。ドジャースなら、彼がマウンドに復帰するために必要な専門知識と、復帰後もフィールドに立ち続けるために必要な環境を提供できる。また、ポストシーズンでの戦いを渇望するオオタニにとって、キャリアを決定付けるような挑戦がドジャースならできるはずだ」
さらにヘルナンデス記者は、大谷の代理人であるネズ・バレロ氏が「再び二刀流でプレーすることが最優先事項だ」という条件についても、「(ドジャースは)それを実現させることができるし、10月の野望を損なうことなくできる明確な位置にいる」と自信を持って述べている。
はたして大谷は、来季ドジャースブルーのユニホームに袖を通すのか。エンジェルスは14日(現地)の休養日を挟み、15日から本拠地でデトロイト・タイガースとの3連戦に臨む。
構成●THE DIGEST編集部
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