日本球界から、今オフ大量に海を渡る選手が出てくるかもしれない。
現地9月21日、MLB公式サイト『MLB.com』は「もうすぐMLBに入団するかもしれない最高の日本人選手」と題した特集記事を配信した。無論、今オフにポスティングシステムでのメジャー移籍が有力視される山本由伸(オリックス)のほか、現在NPBで活躍している複数人の選手がピックアップされている。
記事内を見るとトップを飾るのは、やはりNPB最高右腕の山本だ。「移籍が予想される日本プロ野球選手の中で最も成功している選手」と評価は高く、メジャー入りはもはや秒読みと言っていい。
次位に挙げられているのが、横浜DeNAのエース・今永昇太。米メディア『The Athletic』のケン・ローゼンタール記者によると、「WBC決勝の米国戦ではポール・ゴールドシュミット(セントルイス・カーディナルス)を破壊的なスプリッターで空振り三振に仕留めたように、イマナガが右打者に対して効果的なサウスポーであることを証明した。彼はアトランタ・ブレーブスのスターであるマックス・フリードのようだ」と日本人左腕を絶賛。「メジャー球団は、イマナガを2番手か3番手の先発投手と見ている」と見解を立てている。
3番手に「日本屈指のリリーバー」と紹介されているのが、楽天の守護神を務める松井裕樹だ。「身長174センチで、スプリッター、スライダー、フォーシームなどの速球をコンスタントによく投げる。球種の評価は高く、マツイは来年メジャーのブルペンで7回のリリーバー、あるいはそれ以上の投手となるだろう」と貴重な中継ぎ左腕として期待を寄せている。
WBC組以外では、日本ハムの上沢直之と西武の高橋光成の両投手に注目。上沢に関しては「速球が目立たないため、変化球に頼っている」と鋭く指摘するも、「メジャーの選手が、あまり慣れていない効果的なフォークボールを投げるため、少なくとも最初は奪三振率が高くなるかもしれない。後発の先発か、ロングリリーフになる可能性がある」と言及している。
9月10日の日本ハム戦で3年連続二桁勝利(10勝)をマークした高橋については「西武がポスティングするかどうかは明らかではないが」と前置きしたうえで、「MLB関係者は今年、タカハシを追っている。現段階の評価では、リリーバーとしての活躍がベストだと考えている識者もいる」と説明。「彼の主な武器は速球とスプリッターで、フォーシームは98マイル(約158キロ)まで上がる」と評価している。
記事は最後に、2014年から2020年までニューヨーク・ヤンキースの先発として活躍した田中将大(楽天)のメジャー復帰を示唆しているが、「今季限りで楽天との契約が切れるタナカがMLB復帰を検討するとの見方もあるが、ヤンキースに移籍する前と同じレベルの成功をNPBで享受しているわけではない」と付け加えており、復帰は現実的ではないと否定的だ。
今年3月に14年ぶりにWBCを制し、世界一に輝いた侍ジャパン。あらためて、日本球界の基盤となっているNPB戦士たちにMLB識者らは熱い視線を注いでいる。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】横浜のエース左腕・今永昇太の奪三振ショー!
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記事内を見るとトップを飾るのは、やはりNPB最高右腕の山本だ。「移籍が予想される日本プロ野球選手の中で最も成功している選手」と評価は高く、メジャー入りはもはや秒読みと言っていい。
次位に挙げられているのが、横浜DeNAのエース・今永昇太。米メディア『The Athletic』のケン・ローゼンタール記者によると、「WBC決勝の米国戦ではポール・ゴールドシュミット(セントルイス・カーディナルス)を破壊的なスプリッターで空振り三振に仕留めたように、イマナガが右打者に対して効果的なサウスポーであることを証明した。彼はアトランタ・ブレーブスのスターであるマックス・フリードのようだ」と日本人左腕を絶賛。「メジャー球団は、イマナガを2番手か3番手の先発投手と見ている」と見解を立てている。
3番手に「日本屈指のリリーバー」と紹介されているのが、楽天の守護神を務める松井裕樹だ。「身長174センチで、スプリッター、スライダー、フォーシームなどの速球をコンスタントによく投げる。球種の評価は高く、マツイは来年メジャーのブルペンで7回のリリーバー、あるいはそれ以上の投手となるだろう」と貴重な中継ぎ左腕として期待を寄せている。
WBC組以外では、日本ハムの上沢直之と西武の高橋光成の両投手に注目。上沢に関しては「速球が目立たないため、変化球に頼っている」と鋭く指摘するも、「メジャーの選手が、あまり慣れていない効果的なフォークボールを投げるため、少なくとも最初は奪三振率が高くなるかもしれない。後発の先発か、ロングリリーフになる可能性がある」と言及している。
9月10日の日本ハム戦で3年連続二桁勝利(10勝)をマークした高橋については「西武がポスティングするかどうかは明らかではないが」と前置きしたうえで、「MLB関係者は今年、タカハシを追っている。現段階の評価では、リリーバーとしての活躍がベストだと考えている識者もいる」と説明。「彼の主な武器は速球とスプリッターで、フォーシームは98マイル(約158キロ)まで上がる」と評価している。
記事は最後に、2014年から2020年までニューヨーク・ヤンキースの先発として活躍した田中将大(楽天)のメジャー復帰を示唆しているが、「今季限りで楽天との契約が切れるタナカがMLB復帰を検討するとの見方もあるが、ヤンキースに移籍する前と同じレベルの成功をNPBで享受しているわけではない」と付け加えており、復帰は現実的ではないと否定的だ。
今年3月に14年ぶりにWBCを制し、世界一に輝いた侍ジャパン。あらためて、日本球界の基盤となっているNPB戦士たちにMLB識者らは熱い視線を注いでいる。
構成●THE DIGEST編集部
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