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プロ野球

【2019主力選手通信簿・DeNA】故障者続出の先発陣を救ったブルペン陣が高評価。野手では神里や乙坂ら伏兵が台頭

2019.12.16

今永(右)は昨季の不振を脱して球界屈指の左腕に。神里(左)も見事なブレイクを果たした。提供:朝日新聞社

今永(右)は昨季の不振を脱して球界屈指の左腕に。神里(左)も見事なブレイクを果たした。提供:朝日新聞社

 2019総括と平行して、全12球団の主力選手の一年を5段階(A~E)の通信簿形式で振り返っていく。成績だけでなく各選手の期待値込みで採点しているので、みなさんも想像しながら読み進めてほしい。
※A=よくできました、B=まずまずです、C=可もなく不可もなく、D=がんばりましょう、E=もっとがんばりましょう

    ◆    ◆    ◆

【投手】
★投のMVP★
●今永昇太
[試合]25 [勝敗]13-7 [防御率]2.91
[投球回]170.0 [奪三振]186
評価:よくできました(A) 
防御率6.80と苦しんだ昨年の大スランプから見事なV字復活。開幕から10試合連続QSと好スタートを切り、5月には初の月間MVPを受賞。9月に防御率5.88と失速しなければ、防御率のタイトルどころか沢村賞も十分にあり得た。

●上茶谷大河
[試合]25 [勝敗]7-6 [防御率]3.96
[投球回]134.0 [奪三振]102
評価:よくできました(A) 
浮き沈みはあったが、プロ1年目でローテーションの一員として完走。東洋大時代に慣れ親しんだ神宮球場で初勝利(5月18日)、初完投&完封(6月1日)、最多7失点(8月13日)と、酸いも甘いも経験した。

●濵口遥大
[試合]17 [勝敗]6-5 [防御率]3.17
[投球回]82.1 [奪三振]85
評価:まずまずです(B) 
被打率.199、奪三振率9.29が示すように、登板できれば好投を披露。ただ、4月の右足への打球直撃による離脱など、年間を通して下半身のコンディション不良に悩まされた。4月10日の阪神戦ではセ・リーグ初の7四球を出しながら1安打完封の珍事。

●エスコバー
[試合]74 [勝敗]5-4 [ホールド]33
[防御率]2.51 [投球回]75.1 [奪三振]88
評価:よくできました(A)
「どの回でも、どんな場面でも投げてくれるタフガイ」とラミレス監督が絶賛する豪腕左腕は、今季セ・リーグ最多の74登板。6月9日の西武戦ではプロ野球左腕最速となる160kmもマークした。
 
●三嶋一輝
[試合]71 [勝敗]5-4 [ホールド]23
[防御率]4.33 [投球回]72.2 [奪三振]62
評価:まずまずです(B)
セットアップの一角に台頭した昨季に続き、今季もリーグ2位の71登板とフル回転。熾烈な優勝争いを演じた巨人戦では、9月の4登板のうち3試合で失点するなど、最後に踏ん張れなかったが、それまでの奮闘ぶりを思えば責められない。

●石田健大
[試合]40 [勝敗]4-1 [ホールド]10
[防御率]2.14 [投球回]71.1 [奪三振]78
評価:よくできました(A)
選手会長に就任して迎えた今季は故障で出遅れるも、5~7月はリリーフ、後半戦は先発、9月からオープナー含む中継ぎ再転向と、“便利屋”として大車輪の活躍。三嶋も「石田じゃなかったらこのポジションはできない」と脱帽した。

 ●平良拳太郎
[試合]15 [勝敗]5-6 [防御率]4.11
[投球回]70.0 [奪三振]55
評価:まずまずです(B)
キャンプで故障して一軍昇格は5月29日までかかったが、ゴロを打たせる投球が冴え、8月上旬まで防御率1点台の快投。以降は失速し、9月20日の巨人戦では、山口俊と史上初となる「人的補償対FA選手」の投げ合いも3.2回4失点KOとなったが、合格点の一年だった。

●国吉佑樹
[試合]53 [勝敗]5-3 [ホールド]9
[防御率]4.80 [投球回]69.1 [奪三振]81
評価:まずまずです(B)
昨季後半から始めた肉体改造の成果でボディビルダーのような体格を手に入れ、4月6日の巨人戦で日本人最速となる161kmに到達。全体の数字はいまひとつでも、プロ10年目で自己最多の53試合に登板した。
 
●山﨑康晃
[試合]61 [勝敗]3-2 [セーブ]30
[防御率]1.95 [投球回]60.0 [奪三振]54
評価:よくできました(A)
奪三振数がイニング数を下回ったのはプロ5年目で初めてながら、30セーブを挙げて2年連続タイトルを獲得。プレミア12でも最後を締め、“ハマの守護神”から文字通り“ジャパンの守護神”となった。

●東克樹
[試合]7 [勝敗]4-2 [防御率]3.76 
[投球回]38.1 [奪三振]31
評価:がんばりましょう(D)
昨季は11勝を挙げて新人王に輝いたが、今季は怪我に泣いた。開幕から1ヵ月半を左ヒジ違和感で離脱、6月には左手マメ、8月の復帰後はわずか2登板で再び左ヒジを痛め、球団からも「東がいれば優勝できたかもしれない」と厳しい言葉。
 
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