MLB

「奪三振率でも日本でリーダーの一人」松井裕樹のメジャー移籍が有力と米国メディア報道 ヤンキース、カブスなどが候補との見込みも

THE DIGEST編集部

2023.10.12

FAでのメジャー移籍が囁かれる松井。去就の行方が注目される。写真:塚本凜平(THE DIGEST写真部)

 27歳のクローザーにもいよいよメジャー挑戦の時が訪れたのだろうか。

 今シーズン中に海外FA権を取得した楽天ゴールデンイーグルスの松井裕樹の去就が国内外で注目されている。10月10日に今季の日程を終えた楽天で、松井は最終戦となった千葉ロッテマリーンズ戦で最後にマウンドに登った。試合は0対5で敗れたものの、プロ10年目のシーズン、59試合目となった登板で打者3人をアウトに打ち取っている。

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 今季の戦いを終えた松井に対して、試合終了直後よりファン、メディアは来季の去就についての関心が高まることに。また、39セーブをマークし、自身3度目の最多セーブタイトルも獲得するなど、若くして十分な実績を積んだ左腕には当然、海の向こうでもオフシーズンの話題の中心に位置づけられている。

 米メディア『FanNation』は現地時間10月11日、日本国内の報道などを交えながら、今オフでの松井のメジャー移籍が有力と報じた。

「日本のエリートクローザー、ユウキ・マツイがFAでMLB契約を目指す」と銘打たれたトピックの中で同メディアは「ボストン・レッドソックス、ニューヨーク・ヤンキース、シカゴ・カブスなどが、日本で通算236セーブを挙げたマツイに興味を示している」と米球界の反応を紹介。

 また「10月30日に28歳になるマツイは、東北楽天ゴールデンイーグルスに10年間在籍しており、ポスティングシステムの対象外である」とFAでの移籍となることも説明しながら、松井の投手としての特徴にも言及している。

「身長178センチ、球速は91マイルから93マイルであり、伝統的なアメリカのクローザーの型にはハマらない。3月のワールド・ベースボール・クラシックでは、日本代表として1.0イニングを無失点に抑えたが、大会中はMLBのボールへの適応に苦しんだと伝えられている」

 その一方で、松井の大きな武器である変化球には「フォークボールとスライダーで高い評価を得ており、速球の球速に対する懸念は和らいでいる」と評しており、「マツイは奪三振率でもNPBの常にリーダーの一人だ」とパフォーマンスの高さを強調。

 他にも代理人についても「フィラデルフィア・フィリーズ、アリゾナ・ダイヤモンドバックス、ワシントン・ナショナルズでゼネラル・マネージャー補佐を務めていたWMEのブライアン・ミニティ」と説明するなど、渡米への準備が進んでいることも伝えている。

 史上最速での200セーブを達成するなど球史に名を刻むクローザーとして君臨した松井。国内外球団による争奪戦激化も予想される中、その動向には今後、さらに視線が注がれることになりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部
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