日本が誇る二刀流戦士がオリンピックの舞台で躍動する。そんな姿が見られるかもしれない。
現地10月16日、IOC(国際オリンピック委員会)はインド・ムンバイで理事会を開き、2028年に開催されるロサンゼルス五輪の追加競技に提案されていた野球・ソフトボール、クリケット、フラッグフットボール、スカッシュ、ラクロスの5競技を承認。日本が金メダルに輝いた21年東京大会以来、2大会ぶりに野球・ソフトボールが復帰した。
メジャー関係者からも、正式競技復帰を歓迎している声が上がっている。この日に31歳の誕生日を迎えたフィラデルフィア・フィリーズのスタープレーヤーであるブライス・ハーパーが妻から朗報を聞くと、「(五輪で)ぜひプレーしたい」と出場を熱望。さらにメジャーリーガーの五輪参加を懇願した。
米放送局『ESPN』によると、ハーパーは「今朝、私の妻がヘアの予約をしていて、『誕生日おめでとう』とメールをくれたんだ。彼女は『ねぇ、あなたの誕生日の願いがひとつ叶ったみたい。2028年に野球をオリンピックに復活させるというね』って言ったんだ」と仲睦まじいエピソードを明かした。
続けて、「(28年には)僕は歳をとっているから、チームに入れてくれるかどうかは分からないけど」と前置きしたうえで、「いつだって夢なんだ。特にここ(アメリカ)で開催されるオリンピックに出場することは、誰もが夢見ることだと思うよ」と五輪への熱い思いの丈を述べた。
実はハーパーは今年3月に開催されたWBCの出場を表明していたが、去年11月にトミージョン手術(側副靱帯再建術)を受け、米国代表を辞退した経緯がある。それだけに星条旗を背負って大舞台に立ちたい思いは誰よりも強い。
そんなメジャー屈指のスラッガーは、メジャーリーガーの五輪参戦について興味深い持論を展開する。「メジャーリーグでプレーしている選手たちにNHLと同じように休養を取らせて、何が起こるか見てみよう。とてもクールで楽しくなると思うよ」と語り、MLBに協力体制を要望。五輪期間中のリーグ中断や選手への休養期間を設けることなどを提案した。
「彼らがそれを目指すかどうかは分からないけど、僕は自分の胸に『USA』を着けて、最高レベルのプレーでアメリカを代表したいね。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)はみんな大好きだし、試合は素晴らしいけど、オリンピックとはまた違うんだ」
フィリーズの地元紙『The Philadelphia Inquirer』もハーパーの声明を報じたが、「問題はMLB選手の出場が認められるかどうかであり、2028年のシーズンを2週間中断することになる」と言及。レギュラーシーズンの影響を懸念した。
米スポーツ専門メディア『The Athletic』のエバン・ドレリッチ記者は公式X(旧ツイッター)に「MLBと選手会は7月、ロス五輪での野球・ソフトボールの復帰を支持する書簡を送ったようだ。メジャーリーガーがシーズン中に五輪でプレーできるかどうかは、これから決定されるだろう」と綴り、MLB側や選手会の動向に視線を送る。
過去、アメリカが金メダルを獲得した2000年シドニー五輪は、ベテランや40人枠に入っていない有望選手、マイナーリーガーなどで構成したチームだった。もしメジャーリーガーの参戦が許可されれば、WBCで侍ジャパンの世界一に貢献した大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)が五輪の舞台でプレーする機会も決して夢物語ではない。
はたして、ハーパーが熱望したメジャーリーガーの五輪参戦は実現するのか。世界中の野球ファンがMLBの判断に熱い視線を注いでいる。
構成●THE DIGEST編集部
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【関連記事】「MLBがロス五輪での野球復活を望んでいる」選手派遣を拒んでいた過去からの大転換!「この先、五輪に定着する可能性もある」と現地指摘
現地10月16日、IOC(国際オリンピック委員会)はインド・ムンバイで理事会を開き、2028年に開催されるロサンゼルス五輪の追加競技に提案されていた野球・ソフトボール、クリケット、フラッグフットボール、スカッシュ、ラクロスの5競技を承認。日本が金メダルに輝いた21年東京大会以来、2大会ぶりに野球・ソフトボールが復帰した。
メジャー関係者からも、正式競技復帰を歓迎している声が上がっている。この日に31歳の誕生日を迎えたフィラデルフィア・フィリーズのスタープレーヤーであるブライス・ハーパーが妻から朗報を聞くと、「(五輪で)ぜひプレーしたい」と出場を熱望。さらにメジャーリーガーの五輪参加を懇願した。
米放送局『ESPN』によると、ハーパーは「今朝、私の妻がヘアの予約をしていて、『誕生日おめでとう』とメールをくれたんだ。彼女は『ねぇ、あなたの誕生日の願いがひとつ叶ったみたい。2028年に野球をオリンピックに復活させるというね』って言ったんだ」と仲睦まじいエピソードを明かした。
続けて、「(28年には)僕は歳をとっているから、チームに入れてくれるかどうかは分からないけど」と前置きしたうえで、「いつだって夢なんだ。特にここ(アメリカ)で開催されるオリンピックに出場することは、誰もが夢見ることだと思うよ」と五輪への熱い思いの丈を述べた。
実はハーパーは今年3月に開催されたWBCの出場を表明していたが、去年11月にトミージョン手術(側副靱帯再建術)を受け、米国代表を辞退した経緯がある。それだけに星条旗を背負って大舞台に立ちたい思いは誰よりも強い。
そんなメジャー屈指のスラッガーは、メジャーリーガーの五輪参戦について興味深い持論を展開する。「メジャーリーグでプレーしている選手たちにNHLと同じように休養を取らせて、何が起こるか見てみよう。とてもクールで楽しくなると思うよ」と語り、MLBに協力体制を要望。五輪期間中のリーグ中断や選手への休養期間を設けることなどを提案した。
「彼らがそれを目指すかどうかは分からないけど、僕は自分の胸に『USA』を着けて、最高レベルのプレーでアメリカを代表したいね。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)はみんな大好きだし、試合は素晴らしいけど、オリンピックとはまた違うんだ」
フィリーズの地元紙『The Philadelphia Inquirer』もハーパーの声明を報じたが、「問題はMLB選手の出場が認められるかどうかであり、2028年のシーズンを2週間中断することになる」と言及。レギュラーシーズンの影響を懸念した。
米スポーツ専門メディア『The Athletic』のエバン・ドレリッチ記者は公式X(旧ツイッター)に「MLBと選手会は7月、ロス五輪での野球・ソフトボールの復帰を支持する書簡を送ったようだ。メジャーリーガーがシーズン中に五輪でプレーできるかどうかは、これから決定されるだろう」と綴り、MLB側や選手会の動向に視線を送る。
過去、アメリカが金メダルを獲得した2000年シドニー五輪は、ベテランや40人枠に入っていない有望選手、マイナーリーガーなどで構成したチームだった。もしメジャーリーガーの参戦が許可されれば、WBCで侍ジャパンの世界一に貢献した大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)が五輪の舞台でプレーする機会も決して夢物語ではない。
はたして、ハーパーが熱望したメジャーリーガーの五輪参戦は実現するのか。世界中の野球ファンがMLBの判断に熱い視線を注いでいる。
構成●THE DIGEST編集部
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