プロ野球

5度目の正直でついに日本シリーズの舞台に立つオリックス森友哉。阪神ファンの“圧”にも負けず関西シリーズに臨む

THE DIGEST編集部

2023.10.25

西武では短期決戦で運がなく、日本シリーズはこれまでに一度もない“現役最強捕手”森。果たして初の大舞台でどんな活躍を見せてくれるのだろうか。写真:野口航志

 西武時代には4度クライマックスシリーズ(CS)に出場しているが、日本シリーズには進出できなかった森。そんな男が、ロッテとのCSファイナルステージ第4戦では初回に先制2ラン本塁打を放った。

 文句なしの一発をライトスタンドに叩き込み、ガッツポーズを見せた森。試合後は「嬉しかったです。ホッとしてます。CS自体は4回経験させてもらったんですけど、1回も日本シリーズ行くことができなかったんで。日本シリーズに行けて良かったです」と喜びを口にした。

 日本シリーズへ向けては「短期決戦なんで、やっぱりいいとこで打ちたいですし、勢いがつくようなバッティングをしたいなと。後追いせずにやっていきたいなと思います」と抱負を語った。

 西武時代との違いについては「やるべきことは変わらなかったですし。はい。何て言うんすかね、 まあ、勢いづくバッティングをみんながしてくれたので。ワカ(若月健矢)とかがね、すごいいいリードしてくれて勝てたっていうのもあるので、うん、あんまりその、前回(西武時代)がどうのこうのっていうのはないですね」と特に違いはなかったようだ。
 
 日本シリーズの相手は同じ関西圏に本拠を置き、熱狂的なファンを多く持つ阪神。「阪神ファン、やっぱすごい声援で、圧がすごいんで、 そこに負けないようにというか、冷静さを常に持ちながらやっていけたらなと思います。でも、甲子園はできればやりたくないですね」と本音も。自身も大阪出身だけに、阪神ファンの熱さ、甲子園独特の雰囲気は熟知している。外野を守る可能性もあるため「屋外球場だから嫌やな」と漏らす場面もあった。

 阪神というチームについては「うちと多分似ているというか、すごい打線になってますし。チームワークっていう部分でも、すごいなっていうのは、交流戦3試合しかやってないですけど感じましたね」とした上で「失敗を恐れないっていうことと、攻める気持ちを常に持ちながら。どんどん思い切ってやることが大事なのかなと思います」と日本シリーズへの決意を語っている。

 森が次に描く目標はもちろん日本一だ。「2年連続日本一」への切り札としてオリックスにやって来た主砲は、日本シリーズでもチームを勝利に導けるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部