テレビ朝日が10月27日に放送した『タモリステーション 大谷翔平 祈る全快!がんばれ大谷!祝・ホームラン王SP』で日本代表前監督の栗山英樹氏と対談した王貞治氏が、2023年のMLBア・リーグ本塁打王に輝いた大谷翔平のバッティングを解説した。
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現役時代に世界記録の通算868本塁打を放っている福岡ソフトバンクの王貞治会長はMLBで本塁打王になった大谷について、「アメリカでは初めて当たる投手が多いから、日本で打つよりも難しい。そのなかで彼がアメリカの選手やファンに“これはかなわない”と思われるほど、本塁打の中身がすごかった」と振り返っている。
王氏は本塁打を打つ極意として、「バットを強く振れる身体」と「ボールの見極め」を挙げた。「ストライクゾーンには気を遣いました。球審よりも自分のほうが正しいと思っていましたから」と現役時代のエピソードを明かし、選球眼をよくするには「ボールからなるべく遠ざかる。遠ざかるとボールを長く見られる。長く見られればストライクかボールか分かりますし、芯に当たる確率も高くなります。いかに長くボールを長く見られる態勢を作るか」と打撃のポイントを説明した。
大谷もボールを長く見られる打撃フォームをしているという。「彼もよくボールを見ていますよ。写真を見ると必ず(スイング時に)手が先にいって、頭は残っています。頭が残るかどうかで、(バットとボールの)当たる場所が違うんですよね。これが一番大きいと思います。これが打撃の原点です」と解説。「頭が残って、手が振れて、ヘッドが走る。だからあの飛距離が可能なんだと思います」と大谷の強烈な打力について見解を述べた。
また、栗山氏が「遠くに飛ばす意識よりも、ボールの芯とバットの芯をしっかりぶつける、ボールをしっかり見極めることを、現役時代に意識されていたんですね」と話を振ると、「そうしたらボールは勝手に飛んでいくんですよ」と自らの経験を語っている。
「インパクトがしっかりしている選手は、いい成績を出せると思います。彼もそこを大事にしていると思いますよ」と語った王氏は今後の大谷について、「今のスタイルをもっと突き詰めてやっていくタイプだと思います。今季が44本なら、次は50本にチャレンジしようというように、つねに“挑む大谷翔平”であってほしいですね。つねに挑んでいってほしいと思います」と期待を込めた。
構成●THE DIGEST編集部
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王氏は本塁打を打つ極意として、「バットを強く振れる身体」と「ボールの見極め」を挙げた。「ストライクゾーンには気を遣いました。球審よりも自分のほうが正しいと思っていましたから」と現役時代のエピソードを明かし、選球眼をよくするには「ボールからなるべく遠ざかる。遠ざかるとボールを長く見られる。長く見られればストライクかボールか分かりますし、芯に当たる確率も高くなります。いかに長くボールを長く見られる態勢を作るか」と打撃のポイントを説明した。
大谷もボールを長く見られる打撃フォームをしているという。「彼もよくボールを見ていますよ。写真を見ると必ず(スイング時に)手が先にいって、頭は残っています。頭が残るかどうかで、(バットとボールの)当たる場所が違うんですよね。これが一番大きいと思います。これが打撃の原点です」と解説。「頭が残って、手が振れて、ヘッドが走る。だからあの飛距離が可能なんだと思います」と大谷の強烈な打力について見解を述べた。
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