プロ野球

オリックス2年連続日本一へ……最終第7戦は宮城大弥が先発!「気負い過ぎず、自分らしく投げる」【日本シリーズ】

THE DIGEST編集部

2023.11.04

第2戦で見事白星をつかみ、相手にいきかけた流れを引き戻した宮城。前回の再現となる快投に期待したい。写真:野口航志

 11月4日に行われた日本シリーズ第6戦は、オリックスが阪神に5対1で勝利。エース山本由伸が日本シリーズ最多記録となる14三振を奪っての完投勝利で、3勝3敗のタイに戻した。2年連続日本一に向けて逆王手をかけたオリックスは、第7戦に左腕エース宮城大弥を送り込む。

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 宮城は第2戦に先発し、6回無失点の好投で、チームを勝利に導いている。山本が第1戦で敗れた後ということもあり、「しっかり勝たなきゃ次、ビジターになるので、阪神に全部持っていかれることになると思ったので、何とか呑みこまれずにできたのかなと思います」と、短期決戦の流れを意識した気迫の投球だった。

 さらに第6戦では、尊敬している山本が意地の力投を見せて、日本一に望みをつなげただけに、宮城はそのバトンをしっかり受け取りたいところ。「自分の準備だけはしっかりして、そういうところをサボらずに慌てないようにしたい。負けたら終わりなんで、それでもちょっと気負いすぎず、自分らしさを出せたらいいんじゃないかなと思う」と普段と変わらない投球を心がけていく。前回の登板のイメージは良いものの、「そこは一旦外して、また違うチームと思ってやりたい」と気持ちのリセットも大事にしてマウンドに上がる。
 
 阪神ファンの大声援を受け、異様な雰囲気の中で行われた甲子園3連戦で、改めて阪神打線を勢いを痛感したという宮城。「フォアボールからの出塁は、けっこうつながっている印象だったので、僕は少しでもなくしたい」と、制球を意識して臨む構え。「本当に強いチームという風に感じましたし。しっかりいいところを出していかないと抑えきれないような打線でした。今回はホームなので、そこはプラスに考えたい」と気合十分で臨む。

 山本が第6戦で完投したおかげで、自慢のリリーフ陣は温存することができた・さらに最終戦とあって、東晃平や山崎福也といった先発陣もベンチ入りする可能性は十分にある。オリックスは宮城に託すだけではなく、打線も含めた総力戦で2年連続の頂点をつかみにいく。

取材・文⚫︎THE DIGEST編集部

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