不可解な判定が、プロ野球の日本一を決める『SMBC日本シリーズ2023』の第２戦オリックス対阪神で起きた。

　１回裏、１死一塁で森友哉（オリックス）が阪神先発・西勇が投じた外角チェンジアップに対し、バントを仕掛けた。一塁ファウルライン際で捕球した大山悠輔（阪神）は、二塁へ転送し３‐６‐３のゲッツーを成立させたように見えた。だが同プレーに市川貴之球審がフェアとジャッジする一方、一塁の福家英登塁審はファウル判定を下しており、意見が割れたのだ。

　６人の審判で協議した末、責任審判であるレフト線審の嶋田哲也審判員が、「ただいまの打球の判定について協議した結果、ファウルとして試合を再開します」と場内アナウンスを流した。この判定に岡田彰布監督は、ベンチを飛び出し猛抗議を行なう場面があり、ネット上のファンも不服を唱えた。
  　プロ野球OBの高木豊氏も、覆った判定に異論を唱えるひとりだ。「優先は主審なんだよ、ベースの前だから。ホームベースと一塁ベースを回った前のプレーは主審が判断するっていうルールがある」と自身のYouTubeで解説した高木氏は、「他の審判がファウル、フェアって分からないだろう」「俺も（判定に）納得がいかないよ」と不満を吐露。

　そして「８回0－0の場面で、こんな判定が下されたとしたら、没収試合になりかねないような判定だよ。やっぱり立ち上がったばかりで、西のリズムもあるし、色んなことを考えて岡田監督は引き下がったけど、これは問題視されるよね」と主張した。

　第２戦は０対８で落とした阪神。59年ぶりの関西ダービーは１勝１敗としている。

構成●THE DIGEST編集部

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