NPB最高右腕を巡る去就が、早くも熱を帯びている。
現地11月5日、MLB公式サイト『MLB.com』は「今オフシーズンの最も魅力的なフリーエージェント(FA)9人」を発表。ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平はもちろんのこと、オリックスのエース山本由伸が一流のメジャーリーガーのなかに、堂々と名を連ねている。
【動画】MLB記者も感服!オリックスのエース・山本由伸が日本S新記録の14K
チームを2年連続日本一に導くことはできなかったが、その実力は今季も健在だった。山本は最多勝(16勝)、最優秀防御率(1.21)、最高勝率(.727)、最多奪三振(169)の4つのタイトルを手中に収め、史上初となる3年連続「投手4冠」を達成。3年連続3度目の沢村賞を受賞するなど、国内では敵なし状態。日本シリーズは第6戦に先発登板すると、14個の三振を積み上げシリーズ記録を更新。138球の熱投で完投勝利を挙げた。
そんな25歳の日本人右腕には早くからメジャー関係者も注目。9月にはニューヨーク・ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMが、シーズン中としては異例の来日を果たし、直接視察に訪れたほど。同GMが鋭い視線を送った試合で、山本はなんとノーヒットノーランの離れ業をやり遂げ、視察に訪れた他のMLB関係者を大いにエキサイトさせた。
そして日本シリーズの熱狂冷めやらぬ5日夜、山本は球団からポスティングシステムによるメジャー移籍を容認され、今オフ海を渡ることが事実上決定した。
MLB公式サイトは配信した記事のなかで「ヤマモトは日本最高の投手だ」と絶賛の言葉を並べ立て、「ヤマモトの能力、実績、そして25歳という若さにより、彼は今年のFA投手のなかで一躍トップクラスに躍り出るだろう」と見解を述べ、「先発投手のなかで最大級の注目選手」と断言している。
同サイト専属の敏腕記者陣によると、山本の契約は2013年オフに同システムを使って楽天からヤンキースに移籍した田中将大の7年総額1億5500万ドル(当時の日本円で約161億円)を「塗り替える可能性がある」とも指摘している。
続けて、「彼が最終的にメジャーのマウンドに立つまでは分からないが、ニューヨーク・メッツのコウダイ・センガ(千賀滉大)のような即席のサイ・ヤング賞候補になるのか、それともショウヘイ・オオタニのようなスーパースターになるのだろうか」と綴り、慎重な意見で締めくくられている。
日米の今シーズンが終了し、いよいよ話題はストーブリーグへ。NPB最高右腕を射止めるのは、はたしてどこになるのだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
【関連記事】「野球界で一番の舞台」へ――山本由伸、メジャー挑戦正式決定!オリックスがポスティング容認を公表
現地11月5日、MLB公式サイト『MLB.com』は「今オフシーズンの最も魅力的なフリーエージェント(FA)9人」を発表。ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平はもちろんのこと、オリックスのエース山本由伸が一流のメジャーリーガーのなかに、堂々と名を連ねている。
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チームを2年連続日本一に導くことはできなかったが、その実力は今季も健在だった。山本は最多勝(16勝)、最優秀防御率(1.21)、最高勝率(.727)、最多奪三振(169)の4つのタイトルを手中に収め、史上初となる3年連続「投手4冠」を達成。3年連続3度目の沢村賞を受賞するなど、国内では敵なし状態。日本シリーズは第6戦に先発登板すると、14個の三振を積み上げシリーズ記録を更新。138球の熱投で完投勝利を挙げた。
そんな25歳の日本人右腕には早くからメジャー関係者も注目。9月にはニューヨーク・ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMが、シーズン中としては異例の来日を果たし、直接視察に訪れたほど。同GMが鋭い視線を送った試合で、山本はなんとノーヒットノーランの離れ業をやり遂げ、視察に訪れた他のMLB関係者を大いにエキサイトさせた。
そして日本シリーズの熱狂冷めやらぬ5日夜、山本は球団からポスティングシステムによるメジャー移籍を容認され、今オフ海を渡ることが事実上決定した。
MLB公式サイトは配信した記事のなかで「ヤマモトは日本最高の投手だ」と絶賛の言葉を並べ立て、「ヤマモトの能力、実績、そして25歳という若さにより、彼は今年のFA投手のなかで一躍トップクラスに躍り出るだろう」と見解を述べ、「先発投手のなかで最大級の注目選手」と断言している。
同サイト専属の敏腕記者陣によると、山本の契約は2013年オフに同システムを使って楽天からヤンキースに移籍した田中将大の7年総額1億5500万ドル(当時の日本円で約161億円)を「塗り替える可能性がある」とも指摘している。
続けて、「彼が最終的にメジャーのマウンドに立つまでは分からないが、ニューヨーク・メッツのコウダイ・センガ(千賀滉大)のような即席のサイ・ヤング賞候補になるのか、それともショウヘイ・オオタニのようなスーパースターになるのだろうか」と綴り、慎重な意見で締めくくられている。
日米の今シーズンが終了し、いよいよ話題はストーブリーグへ。NPB最高右腕を射止めるのは、はたしてどこになるのだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
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