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MLB公式が「最も魅力的なFA」に山本由伸を選出! 楽天→ヤンキース田中将大の“161億円超え”を指摘も!「先発投手の中で最大級の注目」

THE DIGEST編集部

2023.11.07

日本シリーズで力投した山本。球団から今オフのポスティングを認められ、ついにメジャーの舞台に進出する。写真:野口航志

 NPB最高右腕を巡る去就が、早くも熱を帯びている。

 現地11月5日、MLB公式サイト『MLB.com』は「今オフシーズンの最も魅力的なフリーエージェント(FA)9人」を発表。ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平はもちろんのこと、オリックスのエース山本由伸が一流のメジャーリーガーのなかに、堂々と名を連ねている。
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 チームを2年連続日本一に導くことはできなかったが、その実力は今季も健在だった。山本は最多勝(16勝)、最優秀防御率(1.21)、最高勝率(.727)、最多奪三振(169)の4つのタイトルを手中に収め、史上初となる3年連続「投手4冠」を達成。3年連続3度目の沢村賞を受賞するなど、国内では敵なし状態。日本シリーズは第6戦に先発登板すると、14個の三振を積み上げシリーズ記録を更新。138球の熱投で完投勝利を挙げた。

 そんな25歳の日本人右腕には早くからメジャー関係者も注目。9月にはニューヨーク・ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMが、シーズン中としては異例の来日を果たし、直接視察に訪れたほど。同GMが鋭い視線を送った試合で、山本はなんとノーヒットノーランの離れ業をやり遂げ、視察に訪れた他のMLB関係者を大いにエキサイトさせた。

 そして日本シリーズの熱狂冷めやらぬ5日夜、山本は球団からポスティングシステムによるメジャー移籍を容認され、今オフ海を渡ることが事実上決定した。
 
 MLB公式サイトは配信した記事のなかで「ヤマモトは日本最高の投手だ」と絶賛の言葉を並べ立て、「ヤマモトの能力、実績、そして25歳という若さにより、彼は今年のFA投手のなかで一躍トップクラスに躍り出るだろう」と見解を述べ、「先発投手のなかで最大級の注目選手」と断言している。

 同サイト専属の敏腕記者陣によると、山本の契約は2013年オフに同システムを使って楽天からヤンキースに移籍した田中将大の7年総額1億5500万ドル(当時の日本円で約161億円)を「塗り替える可能性がある」とも指摘している。

 続けて、「彼が最終的にメジャーのマウンドに立つまでは分からないが、ニューヨーク・メッツのコウダイ・センガ(千賀滉大)のような即席のサイ・ヤング賞候補になるのか、それともショウヘイ・オオタニのようなスーパースターになるのだろうか」と綴り、慎重な意見で締めくくられている。
 
 日米の今シーズンが終了し、いよいよ話題はストーブリーグへ。NPB最高右腕を射止めるのは、はたしてどこになるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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