かつての猛虎戦士も38年ぶりの日本一に感動しているようだ。
去る11月5日、プロ野球・日本シリーズは阪神タイガースがオリックス・バファローズを通算4勝3敗で撃破し、1985年以来2度目の日本一に輝いた。
【PHOTO】38年ぶりの日本一!! 岡田監督のもと「A.R.E.」を目指したシーズンはここから始まった!
59年ぶりに関西を本拠地に置く球団同士の一戦となった今年の頂上決戦。「関西ダービー」と称されたシリーズは、7戦までもつれる大激戦となった。最後は敵地でも変わらない熱烈な声援を送る虎党の後押しを受けた阪神が、パ・リーグ3連覇を果たした絶対王者との死闘を制し、歓喜に酔いしれた。
無論、大阪を中心に全国の虎党は狂喜乱舞。異常な阪神フィーバーに日本列島は沸いた。そして、かつて伝統の縦じまを身にまとい、チームメイトと苦楽をともにした鉄腕右腕も阪神の日本一に喝采を送っている。
米メディア『The Athletic』のインタビューに応じたのは、ランディ・メッセンジャー氏。2010年から19年まで、10シーズンに渡って阪神に在籍した同氏は先発ローテーションの一角として長きにわたり活躍。14年には13勝を挙げて最多勝を獲得し、7度の二桁勝利をマークするなどNPB通算98勝(84敗)、防御率3.13、1475奪三振を記録。計6度の開幕投手を務め、虎のエースとしてチームを支えた伝説的レジェンドだ。
メッセンジャー氏は「僕は彼らの文化に入ってきた外国人だった。あの当時は『カーネルサンダースの呪い』の話とか、ちょっと馬鹿げていると思っていたんだ」と懐かしそうに回顧した。
自身が最多勝を獲得したシーズンについて話が及ぶと、「正気の沙汰じゃなかった」と振り返る。リーグ優勝した巨人をクライマックスシリーズでストレートの4連勝で倒し、9年ぶりに日本シリーズに出場が決まったときには、「阪神ファンが橋から飛び降りたり、川に飛び込んだりした」と語り、驚きを隠せなかったという。
そんな熱狂的な行動にも、徐々に理解を示したメッセンジャー氏は「阪神ファンはただただ本当に野球を愛しているだけなんだ。どんなにチームがひどい状況でも、そうじゃなくても彼らは球場に駆けつけてくれる」と話すと、「だから、私は本当に阪神ファンに満足している。最高だと思っているよ」と述べ、甲子園のマウンドで受けた情熱的な応援が今でも忘れられないと断言。
在籍年数は虎の助っ人史上最長記録。虎党から10年間も熱烈な声援を浴び続けたメッセンジャー氏は、古巣が38年ぶりの悲願を成就させたことを伝え聞き感傷に浸っていると、甲子園のマウンドを懐かしそうに「黒い埃っぽい砂で、ひどいグラウンドだった」と茶目っ気たっぷりに指摘しつつも、「あそこには伝統があり、それが甲子園球場というのを作り上げているんだ」と強調。思い出深い球場として胸に刻まれているようだ。
構成●THE DIGEST編集部
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米メディア『The Athletic』のインタビューに応じたのは、ランディ・メッセンジャー氏。2010年から19年まで、10シーズンに渡って阪神に在籍した同氏は先発ローテーションの一角として長きにわたり活躍。14年には13勝を挙げて最多勝を獲得し、7度の二桁勝利をマークするなどNPB通算98勝(84敗)、防御率3.13、1475奪三振を記録。計6度の開幕投手を務め、虎のエースとしてチームを支えた伝説的レジェンドだ。
メッセンジャー氏は「僕は彼らの文化に入ってきた外国人だった。あの当時は『カーネルサンダースの呪い』の話とか、ちょっと馬鹿げていると思っていたんだ」と懐かしそうに回顧した。
自身が最多勝を獲得したシーズンについて話が及ぶと、「正気の沙汰じゃなかった」と振り返る。リーグ優勝した巨人をクライマックスシリーズでストレートの4連勝で倒し、9年ぶりに日本シリーズに出場が決まったときには、「阪神ファンが橋から飛び降りたり、川に飛び込んだりした」と語り、驚きを隠せなかったという。
そんな熱狂的な行動にも、徐々に理解を示したメッセンジャー氏は「阪神ファンはただただ本当に野球を愛しているだけなんだ。どんなにチームがひどい状況でも、そうじゃなくても彼らは球場に駆けつけてくれる」と話すと、「だから、私は本当に阪神ファンに満足している。最高だと思っているよ」と述べ、甲子園のマウンドで受けた情熱的な応援が今でも忘れられないと断言。
在籍年数は虎の助っ人史上最長記録。虎党から10年間も熱烈な声援を浴び続けたメッセンジャー氏は、古巣が38年ぶりの悲願を成就させたことを伝え聞き感傷に浸っていると、甲子園のマウンドを懐かしそうに「黒い埃っぽい砂で、ひどいグラウンドだった」と茶目っ気たっぷりに指摘しつつも、「あそこには伝統があり、それが甲子園球場というのを作り上げているんだ」と強調。思い出深い球場として胸に刻まれているようだ。
構成●THE DIGEST編集部
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