ベテラン右腕に対する、期待の声が伝えられている。

　ミネソタ・ツインズからFAとなっていた前田健太が、デトロイト・タイガースと２年契約を結ぶと米国内で報じられた。2021年に受けたトミー・ジョン手術のリハビリを経て、今季は２シーズン振りとなる公式戦のマウンド復帰を果たした。契約が決まれば来季はメジャー９年目を迎えることになる。

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　2023年は先発として６勝をマーク。シーズン最終盤にはリリーフとしてもマウンドに登るなど、ツインズのプレーオフ進出に貢献した。来年４月に36歳となるが、タイガースとの２年総額2400万ドルという契約内容には、その豊富なキャリアへの高い期待が込められている。

　日本人右腕の契約合意ニュースを受け、タイガースの情報を扱う専門メディア『Motor City Bengals』はいくつもの特集記事を配信。前田とタイガースとの契約が一斉に報じられた現地26日のトピックでは、「ついにタイガースがFAでトリガーを引いた」と表現した。また「今後ローテーションを強化できる右腕投手」「ブルペンの役割も固定できる可能性も」など、先発、リリーフの両方での起用についても言及。今季の成績を踏まえて「堅実な補強だ」とも評した。
  　翌27日も、前田のスキルを分析するトピックを掲載。「５つの球種を駆使するが、主に４つの球種を使い分ける。スプリッターは最も得意な球種であり、最も多く投げている球種でもある」など、投球スタイルなどを紹介している。

　また、「サイ・ヤング賞投手にはなれないかもしれないが、一定レベルのパフォーマンスを発揮してくれるだろう」と見通して、「タイガースと日本との結びつきを強め、将来の契約へのパイプを作ることも期待。マエダとの契約にはさまざまな理由がある」と今後の日本人選手獲得でもメリットになると見解を示した。

　専門メディアによる今回のトピックでは、「マエダは確実にタイガースに価値をもたらすだろう」とも記されている。多くの日本人選手の動向が話題となっている今オフ、いち早く契約合意に至ったベテランへの期待は極めて大きい。メジャー３球団目となるタイガースで、前田はどんなパフォーマンスをみせてくれるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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