まるで推理小説を読んでいるようだ。

　今オフのＦＡ市場最大の目玉選手でありながら公の場にまったく姿を見せず、何の声明も発していない大谷翔平の足取りが徐々につかめてきた。

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　12月５日（現地）、大本命とされているドジャースのデーブ・ロバーツ監督が「数日前に」ドジャー・スタジアムで大谷と面会した、と認めた。

「間違いなくショーヘイは我々の最優先事項だ」

　これに先立ち、大谷は２日にサンフランシスコを訪れ、ジャイアンツの幹部と面会したと報じられている。この時はボブ・メルビン新監督、チームＯＢのバスター・ポージーも同席したとも伝えられている。
  　さらに『ジ・アスレティック』のケン・ローゼンタール記者によると、４日にはフロリダ州ダニーデンにあるブルージェイズの球団施設を訪問。ロス・アトキンスＧＭらと交渉の席に着いた可能性が高いと考えられている。

　これらの情報とロバーツ監督のコメントを総合すると、ドジャー・スタジアムに行ったのは３日の可能性が高い。２日にサンフランシスコ、３日にロサンゼルス、４日にダニーデン。沈黙を守りつつ、大谷陣営が最終決断へ向けて動き始めている様子がうかがえる。

　一方、『USAトゥディ』紙のボブ・ナイチンゲール記者によれば、カブスが「争奪戦から脱落した模様」とのこと。ここ３年間で満票MVPを２度獲得した“ユニコーン”争奪戦が最終段階に入っていることだけは間違いなさそうだ。

構成●SLUGGER編集部

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