大谷翔平との再契約がかなわなかったロサンゼルス・エンジェルス。ここまで有力選手の獲得がない状況で、チーム専門メディアの『Halo Hangout』は12月25日に「エンジェルスのファンがクリスマスにかなえてほしい"５つの願い"」という記事を配信した。

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「ファンにとって、今年は大変なホリデーシーズンとなった。ショウヘイ・オオタニはロサンゼルス・ドジャースと契約し、補強は事実上ないに等しい。チームには計画性がないようだ。近年にない苦しいクリスマスだ」と球団の補強動向に触れながら、「FA選手の獲得に限らず、既存の選手たちも含めてチームとして持つべき願いが５つある」として、次の５項目を記した。

　ひとつ目は、「リリーフ投手の獲得」とした。エンジェルスは今オフにアダム・コラレク、ルイス・ガルシア、アダム・シンバーと１年契約を結んでいるが、いずれも近年は不調だった"お買い得"選手。いずれも中継ぎで、「カルロス・エステベスとともに試合を終わらせられるリリーバーを見つける必要がある」と記した。候補者は、「理想はジョシュ・ヘイダーだが、それは高嶺の花。そのレベルでなくとも、ヘクター・ネリス、デビッド・ロバートソン、さらには旧友マット・ムーアのような投手が好ましい」とリリーフの補強を促した。

　２つ目は、大谷に代わる強打者だ。「ベストプレーヤーはコディ・ベリンジャーだが、その可能性は低い。テオスカー・ヘルナンデス、ジャスティン・ターナー、JD・マルティネス、ホルヘ・ソレールのような打者は、大谷ほどファンを元気づけることはできないだろうが、少なくともオオタニがいない打線に力をもたらすだろう」と、マイク・トラウトとともに中軸を打てるスラッガーを望んでいる。
  　３つ目の願いは、軸となる先発投手の獲得とした。「エンジェルスのローテーションは平均以下で、ア・リーグ最悪とも言えるだろう。最前線に立てる先発投手を切実に必要としている。ブレイク・スネル、ジョーダン・モンゴメリーといった30歳オーバーの大物に過大な報酬を与えるのは得策ではなく、見送るのが正解だろう。ディラン・シーズやコービン・バーンズあたりも獲得には難儀するだろうが、これはクリスマスの願い事だ。先発陣の改善はペリー・ミナシアンGMも承知しているはず」と、先発投手の補強を訴えた。

　４つ目に挙げたのは「健康」だ。「近年の成績不振を、すべて怪我のせいにするのは不公平だが、23年シーズンはほぼ全員が負傷したのではないか。記憶に残る限り、エンジェルスの最高給取りの２人は、毎年のように故障欠場している。アンソニー・レンドーンは過去３年の486試合のうち、出場したのは148試合。トラウトも237試合の出場にとどまった。いずれも50パーセントを下回っており、これがチーム崩壊の一因なのは間違いない。大谷もシーズンの終盤は負傷。ローガン・オホッピー、ザック・ネトといった若手も怪我で出場数を減らした」と、24年シーズンに向けて選手の健康を祈った。

　最後の５つ目の願いには「若手の成長」を挙げた。「オオタニがいなくなり、ポストシーズン進出の可能性はさらに低くなった。そんな状況でファンは若手の成長に楽しみを見出すだろう。チェイス・シルセス、サム・バックマン、リード・デトマーズ、ホゼ・ソリアーノ、ノーラン・シャヌエル、オホッピー、ネト、カイレン・パリス、ジョー・アデル、ミッキー・モニアックあたりは注目だ。彼は24年のチームで主要な役割を担うと考えられている。若手と一緒にチームが成長することをファンは望んでいる」と、若い才能の開花に期待を寄せた。

構成●THE DIGEST編集部

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