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「もし私だったらトレードを志願する」元メッツGMがトラウトにエンジェルス退団を助言「健康面もそうだし、球団売却の懸念もある」

THE DIGEST編集部

2024.01.16

元メッツGMがトラウトに他球団への移籍をアドバイス。ただ、エンジェルスとはあと7年の契約が残っている。(C)Getty Images

「もし私がマイク・トラウトの立場だったら、トレードを志願するだろう」

 こう語ったのは、1997年から2003年にかけてニューヨーク・メッツでGM職を担い、その後に『ESPN』でアナリストも務めたスティーブ・フィリップス氏だ。米スポーツメディア『EssentiallySports』のインタビューで語った。

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 今オフに大谷翔平がロサンゼルス・ドジャースに移籍。今シーズンのロサンゼルス・エンジェルスの命運はトラウトにかかっていると言っても過言ではない。そんなトラウトを巡っては、エンジェルスからの退団が根強く噂されている。エンジェルスのペリー・ミナシアンGMが、「トラウトの退団は100パーセントない」と断言した後も、それは変わっていないままだ。

 フィリップス氏がトラウトのトレード説を論じる主な理由は、「健康面」と「球団売却の懸念」の2点に集約される。「健康面」は文字通りの意味で、近年のトラウトは毎年のように故障を繰り返し。チームを変えてプレーするのもひとつの手段とした。

 もうひとつの「球団売却の懸念」は、オーナーのアート・モレノがエンジェルスを売却するのでは、という噂を指している。球団自体が不安定な状況では、選手は安心してプレーに集中できないという持論だ。
 
 ただ、トラウトは2019年に12年総額4億2650万ドル(当時約473億円)でエンジェルスとの契約を更新。契約年数は残り7年で、約2億5000万ドル(約366億円)の支払いが残っている。この契約状況が、トラウトのトレード移籍のネックになるともフィリップス氏は語っている。「あの金額を受け入れられる球団は限られている」。

 同メディアは、「23年のトラウトには失望した。出場82試合で打率.263、出塁率.367、長打率.490、本塁打18、打点44。7月のサンディエゴ・パドレス戦で左手有鉤骨を骨折して戦線を離脱した」と振り返り、「いずれにせよトラウトのハッピーエンドを願いたい」と記事をまとめている。

 大谷が退団して以降、トラウトは公けにコメントを発していない。エンジェルスは今オフ、大谷の抜けた大きな穴を積極的に埋めるような動きをしておらず、戦力は下がったままだ。はたしてトラウトはエンジェルスに対して、どのような思いを持っているのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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